【書籍紹介】『一瞬に生きる』(小久保裕紀/小学館/1575円)
昨年、古巣のホークスを最後に引退した著者による自叙伝。幼少期の両親の離婚からいじめの体験、ひょんなことから少年野球を始め、多くの人との出会いがあって続けた野球についての記述のほか読書家としての一面も記すが、行間からはその真摯な生き方がにじみ出る。
〈ファンによいプレーを見せる。最後まで諦めない姿勢で戦う。ファンを喜ばせる。そういった考え方でグラウンドに立つことが必要です〉という著者の引退後にも期待。
※週刊ポスト2013年3月8日号