モテない大人はモテる人から学ぶのが道理。「恋人にしたい有名人」ランキングから、大人力コラムニストの石原壮一郎氏がモテモテになる秘術を探る。
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櫻井翔、向井理、福山雅治、西島秀俊、松本潤……。これはORICON STYLEが先日発表した「異性に聞く恋人にしたい有名人」ランキングの「男性部門」の上位5人。トップ3の顔ぶれは、微妙な入れ代わりはありますが去年と同じです。4位の西島秀俊は今年で42歳になるベテランですが、NHK大河ドラマ『八重の桜』の八重の兄役で幅広い人気を集めたのか、去年の10位圏外から一気に4位にランクインしました。
この5人に近づきたいと願うのは図々しすぎますけど、ちょっとぐらいはあやかりたいもの。いつまでも夢を忘れないのが大人のロマンです。彼らに投票した女性たちの声を参考にして、自分なりに実践できそうなモテの極意を学んでしまいましょう。
櫻井翔を支持する理由として、ある20代の女性は「優しそうで相談ごとにも丁寧にアドバイスしてくれそうで頼りがいがありそうです」と答えています。若い女性社員から仕事の悩みを相談されたら、お酒でも飲みながら、丁寧に丁寧に、念には念いれて、噛んで含むようにじっくりとアドバイスしましょう。単なるしつこいオヤジと紙一重ですが、もしかしたら「櫻井翔クンみたい……」と思ってもらえるかもしれません。
また、ある10代の女性は「デートコースを何日も前から計画を立ててくれそうだから」と答えています。勇気を出してデートに誘い、首尾よくOKをもらったら、何日も前の段階で「この店に行こうと思うんだけど、どうかなあ?」とお伺いのメールを出し、次の日になったら「やっぱり、こっちの店にしようか?」と別のプランをぶつけましょう。何日も前から一生懸命に計画を立てている様子が伝わって、きっと感激してくれるはずです。
2位の向井理を支持するコメントで着目したいのが「料理も上手だし知的なイメージがあってとても大人な感じがするから」というもの。料理上手で知的なイメージを強調するために、意中の女性に向かって、唐突に「ねえ、大根の短冊切りと拍子切りの違いって知ってる?」といった話題を振ってみましょう。相手があっさり答えたら「じゃあ、拍子切りと千六本の違いは? それぞれに適した料理は?」と、さらに食い下がります。
3位の福山雅治を支持する理由としてあったのが「40代とは思えない魅力がたくさんあるから」という声。こりゃ、落ち着いている場合じゃありません。ランチに行って同僚と同じメニューを頼んだら、ジッと見比べて「そっちのほうが盛りがいいなあ。取り替えてよ」とダダをこねるなど、随所で「年甲斐のなさ」を発揮しましょう。そんなあなたを見て、女性社員は「まるで福山雅治みたい」と思ってくれる……かも。
さあ、たくさんの極意を学ぶことができました。さっそく実践してみましょう。まあ、彼らはそもそも「イケメン」という大前提があるからモテているわけですけど、気づいても仕方ない真実からは強引に目をそらすのが、たくましく生きるための大人の処世術です。