芸能

『信長のシェフ』が“カジュアル時代劇”と高評価 シリーズ化も

 ドラマ『信長のシェフ』(テレビ朝日系)が、“深夜の時代劇”というこれまでにない作品ながら高視聴率を記録し、早くも続編やシリーズ化の声も出ている。

 同ドラマはKis-My-Ft2の玉森裕太(22才)初の単独主演作品。現代から戦国時代にタイムスリップしてしまった料理人ケン(玉森)が織田信長(及川光博)に気に入られ、専属料理人に。数々の難題を乗り越えていく物語だ。

 第1回の放送で11.6%の高視聴率を叩き出し、その後も好調をキープし、2月22日の放送では11.8%を記録。夜11時台スタートでありながら7話平均10.9%という視聴率は、夜9時台、10時台の他の連ドラと比べてもまったく引けを取らない数字だ。

 コラムニストのペリー荻野さんは、人気の理由について「設定の面白さはもちろんありますが、超カジュアルな時代劇で、難しい理屈も言わないので、時代劇が苦手な人でも入りやすく深夜枠によく合っている」と言ってこう続ける。

「信長を及川光博、家康をカンニング竹山、秀吉をゴリ、明智光秀を稲垣五郎というキャストをみても、カジュアル感が出ていますよね。キスマイの玉森くんが何でもこなせるシェフではなく、悩んだり苦しんだりしながら試行錯誤しながらやっていく姿を好演していて、視聴者の目線と近いのもいい。戦国時代には醤油がなかったため味噌の上積みを使って醤油を作り出すなど、うんちく的な要素も人気を呼んでいる理由では?」

 これまで、テレ朝のこの時間帯は『トリック』『時効警察』『特命係長・只野仁』など人気シリーズが放送された枠でもある。『トリック』『特命係長・只野仁』は映画化されるほどの定番作品となった。『信長のシェフ』も好調を受けて、こんな声も出ている。

「これだけ視聴率をとるなんて、局内でもほとんどの人が予想していなかった。今ではシリーズ化したり続編をやれば人気作品になる、という声も出ています。原作漫画は、今も連載中ですからストーリーはいくらでもあるわけです。タイムスリップという設定がストーリーの核ですから、別の時代に行くという話にしても話はふくらみますからね」(テレ朝関係者)

 3月8日の最終回では、ケンが平成の時代に戻れるかどうかや恋人(香椎由宇)との関係が見どころとなる。視聴率好調が続くテレ朝に、またまたヒット作が誕生したのは間違いなさそう。

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