2010年の国勢調査ではひとり世帯が1678万5000世帯ともっとも多く、1980年の710万世帯から急増。高齢者のひとり暮らしも479万1000人と増加しており、今後も“単身世帯引っ越し”の需要はますます高まるはず。
日本通運は2012年9月から、「ワンルームパックPLUS」の新サービスを開始した。移動距離の上限が15km~30kmの範囲内、部屋の広さが1ルーム~2DK規模(30~40平方メートル)、作業時間が4時間以内の引っ越しが対象。
料金は平日で最大3万9800円(土日祝は4万4800円)。見積もりを取らなくても、この定額で利用できる。
「荷物は“2tロング車”というひとり暮らしなら充分な大きさのトラック1台に積める程度が目安です。積載量でいってもお客様にはわかりづらいので、“部屋の広さ”で表しました」(同社広報)
万が一、荷物が多すぎて積みきれなかった家財があっても運んでくれるそう。引っ越しというと、「トラックを貸し切る」イメージだが、荷物が少ない場合、他の荷物と一緒に運ぶことで安くするなどの工夫も可能。
ヤマトホームコンビニエンスの「単身引越サービスminiタイプ」は、専用のボックス(ダンボール約15個分、衣装ケース3つ、布団袋1袋が入る目安)に荷物を入れて運ぶ。関東エリアの同一市区内なら1万6800円、東京と大阪間でも2万6250円と値段も割安だが、運べる荷物が少なすぎる気も…。
「確かに最小限ですが、単身赴任や大学進学などによるひとり暮らしの場合、家具・家電は新調するケースも多いですし、最近は、家電や家具のレンタルサービスを行っている業者もあります」(「HJ引越情報」社長・有馬寛治さん)
「クロネコおまかせレンタル×単身引越サービス」(ヤマトホームコンビニエンス)は、家電や家具のレンタルと、単身者用サービスを組み合わせた人気プラン。冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、掃除機、照明、DVDプレーヤーなどの家電だけでなく、テレビ台や折りたたみベッドなどの家具もレンタルできる。
「レンタルできる期間は1か月から最長48か月です。レンタル品には製造後6年以内のものを利用しています。冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、液晶テレビの4点を同時にレンタルしていただくと配送・設置料が無料になるサービスも実施しています」(同社レンタル&リユース事業・山本晋輔さん)
※女性セブン2013年3月14日号