長野県には、イナゴや蜂の子を佃煮などにして食べる、昆虫食の文化がある。その長野県が2005年の厚生労働省の調査により平均寿命が、男性79.84才で1位、女性86.48才で5位、男女とも全国5位入りの長寿となった。昆虫を食べる習慣こそが長寿を支えていると長野県出身の昆虫料理研究家内山昭一さんは言う。
「山に囲まれ、海産物の少ない長野県は長らく貴重なたんぱく源としてイナゴや蜂の子、かいこなどを食してきましたが、これらの昆虫はミネラルやビタミンも豊富。肉や魚に比べても植物性に近く、コレステロールや脂肪もたまりにくいといわれ、生活習慣病予防に適しているともいえる食材」
長野県も長寿と昆虫食の関係に注目していると内山さん。
「長寿の地域として知られる佐久市で長野県栄養士会佐久支部が80才以上の高齢者を対象に食の調査を行ったところ、多くの人が昆虫を食べていたことがわかりました」
長野県ではほかにもざざ虫やゲンゴロウを食べる習慣もあるという。
※女性セブン2013年3月14日号