「ダイエットは、自分自身が気持ちのいい方法でなければ結局はダメなんです。私は、それを実際に250種類以上のダイエット法を試して気がつきました」
と語るのは、和田清香さん(39才)。自らのダイエット経験や減量経験、NYで学んだことを基に、現在は、企業や個人に向け、ダイエット&美容のコンサルを行うダイエットエキスパートだ。
そもそも和田さんが、さまざまなダイエット法を試したのは、「食べたら食べただけ太る体質だった」ことに由来する。甘いものが大好きで、運動不足だった20代、身長164cmで体重は63㎏もあった。りんごにヨーグルト、ダイエットサプリ…、話題のダイエット法はほとんど試し、いずれもそれなりに効果はあった。
「でも、やめれば元に戻ってしまう。そんな当たり前のことの繰り返しでした」
これじゃまずいと気がついたのは、30才直前。ダイエットとリバウンドを繰り返す習慣をリセットし、自分が気持ちいいと感じることだけを少しずつ取り入れる生活を始めてみた。夜型生活をやめ朝型生活にする、夜のごはんを控えめにする、楽しめる運動を生活に取り入れる…。特に体重は気にしなかったが、続けること1年、気づくと体重は10㎏減っていた。
以来、いろいろな方法のいいとこどりで約10年、かつてから考えると15㎏減の48㎏をキープしている。
そんな和田さん、ダイエット法を選ぶ秘訣はズバリ、
「とにかく長く続けられる方法です」
たとえば、ごはん好きの人が糖質抜きダイエットをした場合、瞬間的にやせても元に戻ってしまうのがオチだ。ごはん好きなら、そもそもごはんが食べられない方法は選択すべきではない。どうしても試したいなら、夜だけ糖質抜きにするなどずっと続けていける工夫が必要だという。
とはいえ、あまり長くは続けられないちょっと無理なダイエット法や高価なサプリも絶対ダメなわけではない。
「ダイエットスタート時など、モチベーションを上げたいときだけ使うようにすれば効果的だし、体にもお財布にも負担が少なくてすみますよ」
流行しているからと飛びつくのではなく、その中から自分にあった長続きできる方法をいいとこどりする。過激な方法はたまの刺激に使う。それこそが、成功できるダイエット選びの極意のようだ。
※女性セブン2013年3月14日号