ノルディックスキーW杯で総合優勝に輝き、来年のソチ五輪での活躍が期待される女子スキージャンプの高梨沙羅さん(16才)。
現在、普通なら高校1年生の沙羅さん。しかし彼女は、「グレースマウンテンインターナショナル」という北海道旭川市内にある学校に進学している。
そこは文部科学省が認可した普通高校ではなく、プライベートスクール。先生には日本人のほか、韓国人やフィリピン人、アメリカ人などがいて、一人ひとりに合わせた個別の教育システムが採用されている。なぜ高校に行かなかったのだろうか。
「それは遠征などで海外に行くことが多く、高校にはとても通えそうにないということと、とにかく英語力をつけたいというのが大きな理由だったそうです。既に大学に行くために昨年8月に高校卒業程度認定試験(旧大検)に合格しています」(地元関係者)
合格するために、1日7時間も勉強したというから驚くばかり。
昨年10月、沙羅さんが上川中学校に遊びに来たことがあった。その日、上川中学校で担任を務めた高垣仁隆さんはこう報告を受けた。
「大検に合格しました。大変だったけど、すごく頑張ったんです!」
屈託のない笑顔と、爽やかな口調は、沙羅さんが充実した日々を過ごしていることを感じさせた。
「中学を卒業してから、たった半年間くらいの短い期間で高校3年間の勉強を済ませ、大検に合格した。これはすごいことですよ! オリンピックに専念する環境を自ら作っている。その集中力には感服します」(高垣さん)
そんな沙羅さんも16才のお年頃。前出の北村さんは、彼女にこう訊いたことがある。
「沙羅、彼氏はいるのか?」
「いないよ。かっこいいと思う人はいるけど」
「相手は沙羅の気持ちを知っているのかい?」
すると沙羅さんは笑いながらこう答えたという。
「知らないっしょ」
どうも今はジャンプが恋人のようである。
※女性セブン2013年3月14日号