東京マラソンは3万6000人のランナーが走る大イベントだけに、“事件”には事欠かないのだが、テレビ中継でも“事件”は起きた。今大会での引退を表明していた尾崎好美について、解説者の増田明美氏が「海外の大学で研究をされている大事な方もいらっしゃるんですね」と、恋人の存在を“暴露”。選手についての細かすぎるほどの情報収集力に定評がある増田氏の発言に、ゴール地点にある記者室は騒然となった。
「尾崎の交際相手がどんな人かなんて記者は誰も知りません。ゴール後の本人に裏取り取材することになりました」(スポーツ紙記者)
尾崎は記者の質問に戸惑いつつも、照れながら恋人について語っていた。しかし、この「彼氏発言」は決して口を滑らせたわけではない、と増田氏が答える。
「ロンドン五輪の結果が芳しくなくて翌年にひっそりと引退では寂しいですから、彼女のこの先の人生が明るくなるように私なりにエールを送ったつもりなんです。山下佐知子監督には前日に許可をもらっていました。大会の翌日、記事になった新聞を尾崎さんが読んで笑っているよと聞かされて、ひと安心しました」
※週刊ポスト2013年3月15日号