昨今韓国では急激に野球人気が高まっており、今回のWBCも過去最大級の盛り上がりだという。メディアも韓国の大手紙『中央日報』は「宿敵同士の戦争」(2月23日付)と題する記事を掲載し、開幕前から煽りに煽っているなど大いに盛り上がっている。ただ、当の選手たちは意外と冷静なのだとか。
「騒いでいるのは現場を知らない一般紙が中心で、韓国代表は監督以下、野球のレベルは日本の方が上だと素直に認めています。韓国は野球の歴史も浅く、日本に“学ぶ”姿勢を常に持っている。ただ短期決戦の日本戦では、李承ヨプらが語るように“実力以上の力を出せることがある”ことも事実で、そこに懸けているんです」(韓国プロ野球ジャーナリスト・室井昌也氏)
それに今回の韓国代表、主力の左腕3人を欠くなど不安材料も多い。実は1次ラウンド突破を不安視する向きもあり、「4強入りすれば御の字というのが現場の正直な感想」(室井氏)なんだとか。
周囲の熱さに押しつぶされなければいいけど。
※週刊ポスト2013年3月15日号