2月24日、3万6000人が参加した東京マラソン。今年はスタート時の気温が4度。風速6メートルとあって体感温度はさらに低かった。寒さの次にランナーたちを襲ったのが「尿意」だ。
スタート地点周辺には618基、コース沿いにも既設・仮設合わせて約600基のトイレが設置されており万全と思われるかもしれないが、3万6000人というランナーの数を考えれば到底足りているとはいえない。スタート前のトイレには長蛇の列ができ、集合時間に遅れないために、排尿を諦めるランナーが続出する。
スタートまでの数十分間を堪え忍んだランナーが一目散に駆けつける“放尿スポット”が、山手線と靖国通りが交差する新宿の大ガード下だった。次のトイレスポットまで尿意を我慢できない男性ランナーたちが高架下で立ちションするのが毎年恒例の光景となっている。
当然、後続の女性ランナーたちにもその姿は丸見えだ。いくらワールドマラソンメジャーズに仲間入りしたといっても、この体たらくでは外国人ランナーに笑われてしまうだろう。
※週刊ポスト2013年3月15日号