「亭主元気で留守がいい」とはよくいったものだが、こちらの奥様もそう思っていたのかもしれない。
安倍晋三首相が、訪米のため日本を発ったのは先月21日のこと。ファーストレディである昭恵夫人は同行しなかった。旦那が、ニューヨークでオバマ大統領と対中戦略を練っているとき、昭恵夫人は、中国大使館で“接待”を受けていたのだ。
「安倍さんが訪米した翌日の22日、昭恵夫人は、中国大使館公邸で開かれたランチ会に出席していました。大使夫人が招待し、他に自民党幹部の夫人たちも招かれていた」(中国大使館関係者)
緊張関係の真っただ中にある中国大使と日本の首相の両夫人が、首相が不在の時に会っていたというのは意外な話だが、どんな会合だったのか。
「約2時間の昼食会で、尖閣の話など、難しい話はなく、歌舞伎や京劇の話で盛り上がったようです」(同前)
とはいえ、ここには中国側の“戦略”も働いていたと見る向きもある。
「昭恵さんの“親中”ぶりは有名です。二胡(中国の伝統楽器)の奏者など、中国人の友人もたくさんいます。今回の昼食会も、外交問題などを特に気にすることなく参加したのでしょうが、中国側としては夫人外交で安倍首相の対中感情を少しでも和らげるという計算があったのは間違いない」(外務省関係者)
そうした交流が関係改善の助けになるのであれば大いに結構な話だが、好奇心旺盛で知られるアッキーが、中国の“ハニートラップ”に引っ掛かっていないかちょっと心配にもなる!?
※週刊ポスト2013年3月22日号