3.11東日本大震災から2年が経過したが、さかなクンはこの2年間、変わらず復興支援を続けている。
岩手県久慈市の水族館「もぐらんぴあ」は、震災で大きなダメージを受け、飼育していた3000にも及ぶ生物のほとんどが死滅、営業停止に追い込まれた。しかし、約5か月後の8月、JR久慈駅前の旧家具店の建物を借りて「もぐらんぴあ まちなか水族館」として再スタートを切った。それに協力したのが、さかなクンだ。
もぐらんぴあでは、以前から毎年のように講演をするなど、縁があった。壁画を描くのを手伝い、自宅で飼育している魚の中から、サザナミフグなど100匹近くを寄贈した。
「さかなクンの故郷のような場所です。久慈の皆様のために少しでもお役に立ちたいという気持ちでした。『もぐらんぴあ まちなか水族館』のみな様とは今でも頻繁に連絡を取って、お魚たちの様子などを聞いていますが、一匹一匹、とっても大事に飼育してくださっています。おうかがいして、みんな(お魚たち)の元気な姿を拝見するのがとってもうれしいでギョざいます」(さかなクン)
さかなクンはこのほかにも、漁業関係者を支援するため募金活動に参加。久慈や南三陸の海に潜って、定期的に海中の様子も調査している。
「大きな津波によって海の中の生き物たちのことも心配になりました。震災の後、潜らせていただくたびに出会える海の生き物たちが増え、みんな一生懸命に生きている姿に元気をいただいています。海は多くのことを学ばせてくれます。そのことを、お話やイラストで皆様にお伝えし、一緒に海を見つめていきたいです」(さかなクン)
※女性セブン2013年3月21日号