スポーツ

山本浩二 選手を「お主」と呼び「時代劇にする必要なし」の声

 WBC日本代表はコーチの間に派閥争いが生まれるなど不穏な空気も漂っているが、こうした状況を収拾するのが監督の役目。しかし山本浩二監督自身が、最大の不安になってしまっている。

 代表監督は、何よりも選手の士気を高め、国の誇りを守ることが重要。そこで有効なのが監督の言葉だ。第1回大会のアメリカ戦、日本の三塁走者の離塁が捕球より早かったとの米国のクレームを審判が受け容れ、判定を覆した“誤審”事件が起こったとき、

「野球発祥の国であってはならないことが起こった」

 と、王貞治監督は堂々と批判した。これにより選手が一つになり、優勝へ突き進んだのは記憶に新しい。

 しかし、山本監督の場合、その“言葉”が逆効果を生んでいる。問題になっているのは「選手の呼び方」だ。

 第1回の王監督は、選手たちを「諸君」と呼んで背筋を正させ、第2回の原辰徳監督は一転「お前さんたち」と話しかけてリラックスさせた。これに対して山本監督はなぜか、「お主ら」と呼びかけているという。

「“お主らの意志を尊重する”、といった具合です。いくらサムライと呼ばれるからといって、時代劇みたいにする必要はない。ふざけているだけなのか、そもそもこういう人なのか、未だに選手が監督の人柄を掴み切れていない」(スポーツジャーナリスト)

 迷走する首脳陣。野球評論家の江本孟紀氏が語る。

「これだけのメンバーを集めれば、余計なことをしないというのが最大の采配。予選なんて普通にやれば日本が一番強いんだから。監督やコーチは黙って座っておればいいんですよ」

※週刊ポスト2013年3月22日号

関連記事

トピックス

広末涼子容疑者(時事通信フォト)と事故現場
《事故前にも奇行》広末涼子容疑者、同乗した“自称マネージャー”が運転しなかった謎…奈良からおよそ約450キロの道のり「撮影の帰り道だった可能性」
NEWSポストセブン
筑波大の入学式に臨まれる悠仁さま(時事通信フォト)
【筑波大入学の悠仁さま】通学ルートの高速道路下に「八潮市道路陥没」下水道管が通っていた 専門家の見解は
NEWSポストセブン
広末は再婚へと向かうのか
「これからもずっと応援していく」逮捕された広末涼子の叔父が明かす本当の素顔、近隣住人が目撃したシンママ子育て奮闘姿
坂本勇人(左)を阿部慎之助監督は今後どう起用していくのか
《年俸5億円の代打要員・守備固めはいらない…》巨人・坂本勇人「不調の原因」はどこにあるのか 阿部監督に迫られる「坂本を使わない」の決断
週刊ポスト
女優の広末涼子容疑者(44)が現行犯逮捕された
「『キャー!!』って尋常じゃない声が断続的に続いて…」事故直前、サービスエリアに響いた謎の奇声 “不思議な行動”が次々と発覚、薬物検査も実施へ 【広末涼子逮捕】
NEWSポストセブン
「居酒屋で女将をしている。来てください」と明かした尾野真千子
居酒屋勤務を告白の尾野真千子、「女優」と「女将」の“二足のわらじ” 実際に店を訪れた人が語る“働きぶり”、常連客とお酒を飲むことも
週刊ポスト
再再婚が噂される鳥羽氏(右)
《芸能活動自粛の広末涼子》鳥羽周作シェフが水面下で進めていた「新たな生活」 1月に運営会社の代表取締役に復帰も…事故に無言つらぬく現在
NEWSポストセブン
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
《中山美穂さん死後4カ月》辻仁成が元妻の誕生日に投稿していた「38文字」の想い…最後の“ワイルド恋人”が今も背負う「彼女の名前」
NEWSポストセブン
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された
《病院の中をウロウロ…挙動不審》広末涼子容疑者、逮捕前に「薬コンプリート!」「あーー逃げたい」など体調不良を吐露していた苦悩…看護師の左足を蹴る
NEWSポストセブン
山口組分裂抗争が終結に向けて大きく動いた。写真は「山口組新報」最新号に掲載された司忍組長
「うっすら笑みを浮かべる司忍組長」山口組分裂抗争“終結宣言”の前に…六代目山口組が機関紙「創立110周年」をお祝いで大幅リニューアル「歴代組長をカラー写真に」「金ピカ装丁」の“狙い”
NEWSポストセブン
中居正広氏と報告書に記載のあったホテルの「間取り」
中居正広氏と「タレントU」が女性アナらと4人で過ごした“38万円スイートルーム”は「男女2人きりになりやすいチョイス」
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《妊娠中の真美子さんがスイートルーム室内で観戦》大谷翔平、特別な日に「奇跡のサヨナラHR」で感情爆発 妻のために用意していた「特別契約」の内容
NEWSポストセブン