『新潮45』3月号に掲載された<皇太子殿下、ご退位なさいませ>という宗教学者・山折哲雄氏が書いた論文が波紋を呼んでいる。
同氏は昭和天皇、そして現在の天皇陛下が創り上げてこられた“象徴天皇制”に異変が生じていると問題提起。なぜなら、皇太子さまが“公”である皇太子としてのお立場よりも、雅子さまや愛子さまという家族、つまり“私”の側面を大事にされているため、国民から“将来の天皇”として不安を抱かれるようになっているからというのだ。
それならば、皇太子さまには、今のうちに秋篠宮さまに後継者としての地位を“譲位”していただき、将来は秋篠宮さまに天皇になっていただいたらどうかと山折氏は述べた。
専門家ですら、大きく意見が分かれる「ご退位論」への態度。この衝撃的な提言を、国民はどう受けとめているのだろうか──。女性セブンは10代から70代までの女性1000人に緊急アンケートを実施して意見を聞いた。
まずは【「皇太子さまご退位を」提言をどう思うか?】という質問をしたところ、「賛成」が20.6%、「反対」が35.2%、「どちらでもない」が44.2%だった。ここでもやはり賛否が分かれている。
次に【現在の皇太子さまのご活動をどう思うか?】という質問への答えを見てみると、「充分だと思う」が36.3%、「充分ではないと思う」が14.3%、「どちらともいえない」が49.4%だった。家族を大切にする皇太子さまに理解は示しつつも、やはり一部の国民の目には物足りなく映っているようだ。
そして最後に【皇太子さまと秋篠宮さまのどちらが次の天皇に相応しいか?】という質問をしたところ、「皇太子さま」が38.3%、「秋篠宮さま」が16.0%、「わからない」が45.7%だった。ちなみに、年代別の回答を見ると、年代が上がるごとに従来の皇位継承順位に従い、皇太子さまが継がれるべきと支持する割合が多かった。
※女性セブン2013年3月21日号