芸能

『とんび』の舞台裏 内野聖陽がリアルさ求めグーで殴られる

 昭和に生きた不器用な父親の愛情を描いたドラマ『とんび』(TBS系)。3月10日放送の第9話の視聴率は、18.3%と、1月クールの全ドラマ中、最高視聴率を叩き出した。市川安男ことヤス(内野聖陽、44才)と、佐藤健(23才)演じる旭の深い親子愛に、涙を流さずにはいられないこのドラマ。取材をしてみると、舞台裏も感動の嵐だった。

 撮影は、主に静岡県の西伊豆地方で行われた。地元の人たちにエキストラになってもらうことも多く、佐藤は待ち時間に、よく子供たちと遊んでいたという。

「ドラマの設定は、1970~1990年代なので、撮影には、竹馬とか当時の遊び道具も用意されていたんです。健くんは子供と一緒になって遊んでくれて。なかには、将来俳優志望の子がいて、健くんが“頑張ってね”って応援してあげてました。その子は、“健さんみたいな俳優になる”って言ってましたよ」(地元住民)

 そうしたなか、舞台裏でもやはり主役は内野だった。

「ロケの季節は真冬で、早朝からの撮影も多かったんです。でも、内野さんは、裸足に雪駄姿で、ずっと耐えてました。そして、氷を口に含んで、白い息を消してました。すごい役者根性でした」(TBS関係者)

 また、内野は芝居をリアルに見せるために、細かい演出にもこだわった。和尚役の柄本明(64才)に叩かれるシーンの撮影では、こんなことがあった。

「台本には、内野さんが柄本さんに“頭を叩かれる”しか書いてなかったんです。すると、内野さんは、柄本さんに“パーではなくて、グーでお願いします!”って。柄本さんもその思いに応えて、リハーサルから本気で殴ってました」(前出・TBS関係者)

※女性セブン2013年3月28日号

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