夫とともに、先祖代々のお墓に入る。当たり前と思われていた考えが、今や変わりつつある。今、お墓の最新事情はどうなっているのだろうか。お墓も全自動というのがひとつのトレンドになっているという。
「お参りに行くと、遺骨を収めた家の墓碑が電動で参拝堂まで運ばれてくる、可動収納型が人気を集めています」(仏事アドバイザーの小松正子さん)
お墓参りはインターネットでもできる。パソコン画面にあらわれたお墓や遺影に、手を合わせるサービスが注目を集めている。賛否両論あるが、高齢者や海外に移住した人、命日や彼岸に墓参が難しい人などが、自宅で手軽に故人を供養できるのが長所。子供たちに負担を掛けたくないという、現代人のニーズにも合致している。
また、神奈川県内20生協の葬祭事業『ゆきげ』が2月に開催した、奥多摩霊園の樹木葬や永代供養墓の見学バスツアーは、定員の2倍以上の応募があり、好評。勉強会の感覚で、ツアーや見学会を利用する女性が増えている。また、2012年、都立小平霊園(公営墓地)での樹林墓地の初募集の抽選倍率は16倍超え。ここからも自然葬への関心の高さがうかがえる。
手元供養も人気。遺骨の1部を2か所以上の場所に分けて保管する“分骨”を行い、遺骨をダイヤモンドにしたり、ペンダント内に納めてアクセサリーにする人や、小さな骨壺に入れて、身近に置く人が増えている。一度お墓に入れてしまうと遺骨を取り出すために墓石を動かさなければならないため、注意を。
※女性セブン2013年3月28日号