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侍ジャパン 出場手当は選手200万円、監督・コーチ150万円か

 何だかんだと盛り上がったWBC。大会が続いていた3月11日、なぜかこのタイミングで山本監督の続投を要請することが決まった。背景には、なかなか解決されないカネの問題がある。
 
 3連覇のかかる重要な大会だった今回。全責任を負う監督決定や、そもそも出場するかどうかを決めるまでに、かなりの紆余曲折があったのは周知の通りだ。理由はWBCの金銭配分はもちろん、代表チームへの報酬問題があった。
 
 過去の侍ジャパンでは、WBC出場手当は選手には200万円、監督・コーチには150万円支払われる規定。優勝したのでそれぞれの倍額が、日本プロ野球機構(NPB)から支給された。額だけ見ると立派だが、冷静に考えるとかなり安い。
 
「選手はいいとして、問題は監督・コーチです。実は今回、代表に入ることによって、既存球団スタッフへの就任を断わらざるを得なかった人物もいる。300万円と、1年間の契約金では釣り合わない。“国のためだから文句をいうな”ともいえないでしょう」(スポーツ紙デスク)
 
 3連覇は逃したものの、重圧は変わることはない。監督候補はさらにいなくなる。すると、昨年常設化されたばかりの侍ジャパンがいきなりつまづく。
 
「そこで続投というわけです。NPBとしては国内組だけの今回の侍ジャパンは、人気面で不安があった。予想通り1次ラウンドは酷い有様。ただ2次ラウンドでは球場が埋まり、高視聴率を取るなど、不安はある程度払拭された。ならばこのままいってしまおう、ということです」(スポーツジャーナリスト)
 
 ただ、山本監督は就任以来、「寝つきが悪くなって、コーチのみんなを何度もつき合わせた」と漏らしているという。次も、となれば4年後は70歳。山本監督の身は持つだろうか。

※週刊ポスト2013年3月29日号

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