いよいよ迫ってくるお花見シーズン。そこで、お花見の達人であるグラフィックデザイナー・宮村ヤスヲさんに、最高の花見をするための極意を教えてもらう。
まず、重要なのが、どこで花見をするか。立地がわかっている場所以外は下見や下調べが大前提。どんな場所なのか、近くに店があるか、火気使用OKかなど、周辺環境や地域のルールを知っておくと、場所取りの位置も具体的にイメージできる。
「事前に現場がわかれば、バーベキューをして いたら火気厳禁で厳重注意──せっかくの花見も台なしに…なんてこともありません。なお、参加者への連絡は2週間前ぐらいがベター。悪天候の予備日も一緒に伝えておけば、当日あわてなくてすみます」(宮村さん、以下「」内同)
トイレの近くは敬遠されるが、飲酒量増に寒さも加わり、トイレの使用頻度は高くなる。ゴミ捨て場も、片付けを終えてさっと帰るには近い方が便利。
「どちらからも近すぎず遠すぎない場所を。集合がバラバラになるなら目印のある場所を、夜桜を楽しむなら提灯や街灯のチェックも必要です。桜の真下に陣取りがちですが、ゴツゴツした根があるので、桜保護のためにも避けましょう」
昼間でも風が強くなったり、夕方以降は急激に冷えたり…。春といってもまだまだ寒い。特にコンクリートの上は冷たくなるのでレジャーシート1枚は無謀。
「シートの下に段ボールを敷くだけで防寒に (芝生も同様)。女性の足下は冷えやすいのでルームシューズや防寒靴下を準備し、保温インナーやポケットにカイロを入れるなどの工夫をしましょう」
公共の場を一時的に借りていることを意識して、自然を大切にするのはもちろん、騒音は控えるなど近隣住民への配慮を心がけよう。花見を終えたら使用前以上のキレイさに戻すつもりで。
「大人数の場合は最後にまとめて片付けるのではなく、人数が半分になれば片付け、さらに減ったら片付け…と数回に分けたほうがスマートで合理的です」
※女性セブン2013年3月28日号