「足」は意外に俗説や関連した健康法や文化論が存在する。ここでは2つの話題について紹介しよう。
■「裸足が健康にいい」は大間違い
「日本人は“裸足が一番健康にいい”と思っているふしがありますが、そうではありません」と断言するのは、整形外科医の町田英一氏。
特に、日本人の男性の1割、女性の3割が罹るともいわれる外反拇趾の場合、長時間裸足で過ごすことによって症状を悪化させる可能性が高いというから要注意だ。
■サンダルを履いてO脚を治す
シューカウンセラーの久世泰雄氏も、裸足で過ごすことに警鐘を鳴らすひとりだ。
「日本人は成長過程でO脚傾向が残るのが特徴ですが、O脚があると偏平足になり、脛骨や腓骨が傾いてしまう。これは裸足で過ごす時間と関係していて、室内でもサンダルを履くようにすれば、O脚が解消され偏平足を防ぐことができます。実際、室内でも靴を履いている欧米人では日本人ほどO脚の傾向は見られません」(久世氏)
※週刊ポスト2013年3月29日号