花粉症の人にとってはつらい季節がやってきた。マスクをしたり、薬を飲んだり、いろいろな対策法があるが、なかにはオリジナルの方法で花粉症と戦っている人もいる。Aさんの場合。
「まずは顔を洗い、ヘチマローションをコットンにひたして顔全体を拭きます。それからどくだみの葉1枚を手のひらでもみ、においをクンクン嗅ぐんです。これだけで、鼻水がピタッと止まります。本当にすごい効果なので、ぜひ試してみてください」
えっ…それだけで本当に効くの? 西洋医学を中心に、東洋医学や民間療法なども治療に取り入れている西田メディカルクリニック(愛知県)の理事長・西田元彦さんに話を聞くと、
「民間療法の中には効果があるものもありますよ。一時的に症状が軽減した人や、体質が改善されて治ったという人もいると聞きます。効果の表れ方には個人差がありますが、処方薬でも効果を実感できない人や、薬に頼りたくない人は、試す価値はあるかもしれませんね」
本誌記者のTは、さっそく生のどくだみを入手。実際に葉1枚をもんでからにおいを嗅いでみた。
「…うっ、生の葉のにおいは強烈! でも、30秒くらい嗅いだところで変化が…。鼻がすーっと通り、鼻水がピタッと止まった。目のかゆみは残っているけど、鼻づまり・くしゃみも30分間はスッキリ!」(記者T)
前出・西田さんはこう解説する。
「どくだみには強い殺菌作用があり、古来、解熱や腫れ物など多くの治療に使われてきました。揮発性の成分を含んでいて、直接鼻に詰めたりすると刺激が強すぎるので、においを嗅ぐだけで充分でしょう」
ヘチマローションについては、漢方の輸入・国内販売を手がけるイスクラ産業(東京都)で中医学講師を務める仝選甫(とんせんほ)さんが説明する。
「これは、花粉による肌荒れの対策にはなりますね。化学成分で肌の赤みやかゆみを引き起こしやすい時期なので、ヘチマやアロエなど植物由来のスキンケアはおすすめ」
ヘチマに含まれるサポニン、カリウム、アミノ酸などが、カサつきがちなお肌のキメを整えてくれるのだ。そして、記者Tがこれまた実践した。
「保湿でかゆみが収まったのか、ヘチマの威力なのか正直わからないけど、肌に透明感が出てきた。お値段もリーズナブルで惜しみなく使えるのはいい。けど、とりあえず手持ちの化粧水でいいかも…」
※女性セブン2013年4月4日号