まったく必要ないと思っていても、実はいみがあるもの──人間の体にはそんなものがいくつかあるらしい。医学博士・乳腺専門医で「ナグモクリニック」総院長の南雲吉則医師が解説する。
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今日は、ぼくたちの体にとって、“いらないもののように思うけれど本当は意味のあるもの”についてお話しするよ。
例えば、“がん”もそうだね。がんは、突然襲ってくる悪者のように思えるけど、実は傷んだ体を救うために現れた救世主。生活習慣を改めることで克服できるんだったね。
他には身近なところで、“目やに”。朝起きると、目頭に目やにがついていることってよくあるよね。目やにって、垢と同じで汚いイメージだから、あまり歓迎されないことが多いけれど、実は目を保護するために分泌されている脂分なんだ。漢字では“目脂”と書くくらいだからね。
目やにがついていたら、本当はとらなくてもいいんだけど、それは女性には難しいよね。ゴシゴシとりすぎないよう、気をつけよう。
目が乾燥したとき、目薬をさす人が多いけれど、乾燥対策には、ほとんどが水分である目薬よりも、自分の目やにのほうが効果的なんだ。目やには、天然のクリームといえるね。
目が乾燥して疲れたら、目をぎゅっと閉じたり、まばたきをしたりして、脂分や水分を分泌させることをおすすめするよ。
※女性セブン2013年4月4日号