あるアンケート調査では、週4~5回以上買い物をする女性は全体の8割。つまり、ほぼ毎日買い物をする人が大多数だ。ところが、ファイナンシャルプランナーや節約アドバイザーなど、お金を貯めるプロはその正反対。“買い物は週1回”を基本としている。
節約アドバイザーの武田真由美さんが言う。
「全品5%オフの日や特売日を狙って、週1回、近所のスーパーなどで食材や日用品をまとめ買いしています。買い物の予算を決めたり、買い物する量を把握するのには、週に1度と決めておくのが、いちばんリズムがつかみやすいんです」
まとめ買いするときには、必ずしも、1週間分の献立をきっちり決める必要はないという。
「はじめから献立を固めてしまうと、必ず買わなくてはいけない食材が出てきます。売り場ではその食材が高いことも。それより鮮度のいい食材や安い食材を売り場で見極め、そこからどんな料理がつくれるのかを考えながら買い物をしたほうがいい」(節約アドバイザーの和田由貴さん)
スーパーの売り場では“不測の事態”はつきもの。「本日限り」「おひとり様1点限り」「ポイント5倍」…などと誘惑は多い!
心理学者の富田隆さんが言う。
「スーパーのセールでは数量や期間を限定するケースが多いのですが、この売り方は心理学で“デッドラインテクニック”と呼ばれます。“今しかない”“今買わないと損をする”と煽り、消費者の理性的な判断を鈍くさせるんです」
対抗するには、「安いから買う」のではなく、カゴに入れる前とレジに並ぶ前に、その商品が「必要かどうか」を何度も心に問いかけてみること。もちろんセール品を買ってはいけないということではない。
売り場では下見のために何も買わないでまず1周。ある程度買うものが決まったらもう1周し、優先順位が高いものから先にカゴに入れるのが理想だ。
「食材なら、1週間分のメインのおかずから選んでいくとよいでしょう。肉や魚などたんぱく質の食材を主に考えてください。次に牛乳や卵、野菜などの食材を購入します。大ざっぱな予算配分の目安は、メインとその他の食材で1対1です」(和田さん)
※女性セブン2013年4月4日号