家族に愛されたまま亡くなった祖父に秘密があったら…。35才塾講師の女性の祖父が亡くなった際にあるモノが見つかって大騒ぎになったという。以下、その女性の話だ。
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おじいちゃんは昔から博学で、かっこよくて、それでいておちゃめなところがあり、家族みんなに愛されてました。そのおじいちゃんが去年の暮れに亡くなったとき、細かく部屋を整理し掃除していたら、昭和時代の古いH本から現代の最新H本まで、まあ押し入れからわんさかと出てきました。「コレクションでもしていたのだろうか?」と思うほどで、その数は約2000冊以上。
お葬式をするにあたり、お坊さんと段取りを相談したときに、おじいちゃんの生前の趣味や仕事のことなどいろいろと聞かれました。仕事は町の工場長、趣味は…。
考えてみるとおじいちゃんの趣味らしい趣味は全くないことに気づき、ただひとつ、大量のH本のことが頭をよぎりました。お坊さんにそのことを正直に伝えると、「うむ、それでは棺の中にH本を入れてあげなさい」と真顔で言われました。
そして式当日、本当に棺の中にH本を入れてあげました。相談してみるもんですね。おじいちゃんらしかったなと家族でほんわかしました。
お坊さん、ありがとう!
※女性セブン2013年4月4日号