なんと1か月で1億円以上! 活況を呈する株式マーケットでは、桁違いの額の利益を上げる投資家が現われ始めている。「アベノミクス・ドリーム」を実現しつつあるFX主婦トレーダー・池辺雪子氏に話を聞いた。
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私は2000年からはじめたFX(外国為替証拠金取引)でこれまで8億円以上の利益を上げました。欧米のメディアは、相場を動かす日本のFX投資家をミセス・ワタナベと呼んでいましたが、私もその1人かもしれません。このアベノミクス相場でも1000万円を超える利益が出ています。
私の手法で特徴的なのは中長期的な相場の動きをテクニカル分析で捉えることです。それにより、アベノミクス相場が始まる前から長期的な円安相場の到来は想定していました。
過去の米ドル円相場の長期チャートを分析すると、4~5年周期で円高・円安局面が交互にやってくることがわかります。また、米大統領選が行なわれた翌年は、平均で年10円程度の円安になることから、昨年来、いつ円安局面に転じてもおかしくない状況でした。
加えて、日本で消費税が導入される、または引き上げられるときには大幅な円安が起きます。導入時の1989年4月からは26円、税率が5%へ引き上げられた1997年4月からも26円、それぞれ一気に円安になりました。日本の消費税は2014年4月に8%へ、2015年10月に10%へ上がる。現時点から25円程度の円安となれば、15年には1ドル=120円程度になる計算です。
そういった中長期の予測が立てられれば、「損切りをしない」トレードが可能になります。
多少相場が反対に動いて含み損が発生しても維持できるポジションをとっておけば、相場が予測通りに動いた時点で含み損が解消され、やがて利益が乗ってきます。
中長期の予測に基づけば、今後は単純なトレードほど有効です。豪ドル円、カナダドル円、南アランド円といった、米ドル円とトレンドが同じで、値動きがより大きい通貨ペアもトレードして、より多くの利益を上げるようと考えています。
※週刊ポスト2013年4月5日号