日本郵便が初めて手がける商業施設「KITTE」が3月21日、東京・丸の内にオープン。本誌記者が早速チェックした──。
東京・丸の内といえば、ビジネスマンが足早に行き交う様子を想像するけれど、この日はちょっと違った。あちこちで目につくのは、40~50代以上の“女子会”グループや定年退職後の老夫婦。お目当ては、3月21日にオープンした商業施設「KITTE」だ。
JR東京駅・丸の内南口から徒歩1分という好立地。復元された東京駅舎、リニューアルした大丸東京店に引き続き、またもや新名所が! と、わくわくする気持ちを抑えられず、オープン初日に早速行ってみました。
開業時間より30分早い10時半に到着したのに、すでに入り口から建物の外まで長蛇の列。なんと、オープンまでに800人が並んでたんだとか。慌てて最後尾に加わると、係員さんがパンフレットを配っていたのでゲット。それを眺めながら時間を潰すことに。なになに…。
日本郵便が手がけた「KITTE」は、旧東京中央郵便局の敷地に建設された地上38階、地下4階のJPタワー内にある。かつての初期モダニズム建築の面影を残しつつ、新たに生まれ変わったタワーの地下1~地上6階の7フロアに98店舗が出店し、ファッション、雑貨、食など、女性にうれしいお店が軒を連ねている、と。
「“地域と東京をつなぐ”日本郵便の特徴を生かし、その土地で愛されているお店ばかりを厳選しました。東京初出店のお店が多く、これまで東京では手に入らなかった地方の銘品を楽しむことができます」(日本郵便不動産部・木村理沙さん)
なかでも地下1階にある「KITTEグランシェ」には、全国のご当地グルメが味わえる34店が集結。そのうち26店は東京初出店。もう、ここに来れば、新幹線に乗らなくても、全国の新しい味が楽しめるのだ。
そこで、11時の開場と同時に地下1階へダッシュ! すでに大混雑となった通路の両サイドにはおいしそうなお菓子やお弁当が並べられ、見ているだけで…ゴクッ。なかには「このロールケーキのために来たのよ~」なんて、うっとりしている奥様然とした人もいて、ついつい共感してしまったり。
他にも、1~4階にはファッション店や雑貨店も。富士山をモチーフにした商品が多く見られるけど、“和”をテーマにしているのかしら? おっと、次の仕事に行く前にランチをしなきゃ…と思ったけど、狙っていた東京初出店、北海道の回転寿司「根室花まる」(5階レストラン街)は大行列。どのお店も外まで人が溢れ出し、泣く泣く断念。
4階にある、かつての郵便局長の部屋を再現した「旧東京中央郵便局長室」や屋上庭園「KITTEガーデン」からは、東京駅が間近で見られ、夜のライトアップを見るのによさそう。今度はゆっくりリベンジしなきゃ!
※女性セブン2013年4月11日号