3月24日に千秋楽を迎えた『三月花形歌舞伎』。この公演は、2月に亡くなった市川團十郎さん(享年66)が主演を務める予定だった舞台『オセロー』の代替公演。さらに團十郎さんが亡くなってから初めてとなる、長男・市川海老蔵(35才)の座頭公演だったこともあり、開幕前から注目を集めていた。だが、蓋を開けてみると…。
「日を追うごとに客席の空きが目立つようになってきましたね。結局、客席が埋まらないので、興行主である松竹は半額や割引でチケットを売り出して捌いたんです」(梨園関係者)
かつては海老蔵公演のチケットといえば、入手困難なプラチナチケットだった。しかし、暴行事件など度重なるトラブルに、さすがの海老蔵人気も急降下しているようだ。
「海老蔵さんもショックが大きいみたいで、“4月の歌舞伎座のこけら落とし公演が控えているから、お客さんもチケットを買い渋っているのかな…”と弱音を吐いてました」(海老蔵の知人)
とはいえ、同時期に行われていた中村勘九郎(31才)の『赤坂大歌舞伎』は、連日立ち見客が出る大盛況、“こけら落とし”が理由とは思えない。
妻・麻央(30才)も、男児出産という大仕事を終えたばかりではあるが、子育てに専念とはいかないようだ。前出の梨園関係者がこう語る。
「おかみさんとして、この成田屋の危機を脱するため、これまで以上に後援会や贔屓筋への働きかけをしなければなりません。チケットを売るのが妻の仕事ですから。松竹はシビアなので、いくら『成田屋』を背負う海老蔵さんといえども、お客さんを呼べなければ、座頭を張れなくなってしまう。そうなれば出番も少なくなり、地方巡業などを余儀なくされてしまいます。麻央さんも妻としての正念場ですよ」
慶事の裏で、成田屋には黄色信号が灯っている…。
※女性セブン2013年4月11日号