円安相場が続いており、FX(外国為替証拠金取引)投資家にも大きなチャンスが到来している。すでにこの相場で大きな利益をあげているトレーダーも多く、そのなかのひとりがカリスマFXトレーダー・羊飼い氏だ。円安時代にFXで勝つための方法について、羊飼い氏が解説する。
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昨年末から続く円安相場で利益をあげたFX投資家は多いだろうが、結局ついていけなかったと悔やんでいる人もいるだろう。でもがっかりする必要はない。2013年の為替相場には、まだまだ大きなチャンスがある。
リーマン・ショック以前は、ドル/円でも1年に20円程度は動いていたのに対し、ここ数年は10円程度しか動かずFXで利益をあげにくい相場が続いていた。しかし、年内の為替相場は再びダイナミックな値動きを取り戻す可能性が高いと感じている。その値動きの方向は、もちろん円安だ。
こうした局面で思い出されるのは、いわゆる「FX長者」が雨後のタケノコのように登場した2005~2007年前半までの円安相場だ。当時、FXで莫大な利益を出したのはどんな人かというと、言葉は悪いが“バカになって”相場についていった投資家たちだ。円安トレンドを疑うことなく、なりふり構わず外貨をロング(買い)し続けた者だけが、億単位の利益を手にすることができた。
羊飼いはこれまで10年以上為替相場と向き合ってきて、一方向に加速していく相場を何度も見てきた。うまく波に乗れたこともあれば、指をくわえて見ているだけという苦い経験をしたこともある。これらの経験からも、やはりこういう相場では、テクニカルもファンダメンタルズも関係なくバカになりきって勝負した者が勝つのだと思えるのだ。
2013年もやはり、なりふり構わずバカになって相場についていける投資家が笑う年になると感じている。もちろん、リスクを抑えるための最低限のルールは必要だが、こういう相場では過度な理性や恐怖感はむしろ邪魔になる。
とはいえ、バカになるのもそう簡単ではない。トレンドが強い時に勝負を妨げるもののひとつに、「値覚え」がある。たとえば、ドル/円を88円でロングして89円で決済した人は、その後さらに90円に上昇したとき、再度エントリーすることができなくなるのだ。
こうしたときは、「少し前までは88円だったのに」とか、「持ち続けていればよかった」などと後悔している暇はない。過去のレートへのこだわりは捨て、トレンドが続く限り何度でもエントリーしていく必要がある。それができなければ、チャンスはどんどん目の前を通り過ぎていってしまうだろう。
※マネーポスト2013年春号