芸能

『あまちゃん』脚本家の宮藤官九郎 実は朝ドラにピッタリ

 4月1日から始まったNHK連続テレビ小説『あまちゃん』。岩手・北三陸の小さな田舎町を舞台にして、びっくりした時に思わず口から出る「じぇじぇじぇ!」など、テンポのよい方言が飛びかう。

 ヒロインの高校2年生・天野アキを演じるのは能年玲奈(19才/のうねん・れな)。そして、その母親・春子を小泉今日子(47才)、祖母・夏を宮本信子(68才)が演じる。さらに、母娘3人の脇を杉本哲太(47才)、渡辺えり(58才)ら実力派俳優がガッチリ固め、慌ただしい日本の朝にたくさんの笑いを提供している。

 朝ドラの“お家芸”であるヒロインの成長を描く脚本は『池袋ウエストゲートパーク』(2000年・TBS系)、『木更津キャッツアイ』(2002年・TBS系)などで人気の宮藤官九郎(42才)が担当。細かなギャクを随所に盛り込み、ハイスピードで展開する宮藤脚本を採用した理由をチーフ・プロデューサーの訓覇圭氏(45才)が明かす。

「視聴者が見ていて明るく元気になれることが朝ドラの基本です。宮藤さんには朝ドラと正反対のイメージもありますが、実は彼は6才の頃から朝ドラを見ているという“朝ドラ通”。お会いして『明るく、元気』という朝ドラの核を守りつつ、面白いドラマが作れると確信しました。ドラマは“笑わせる”のではなく生きている人間が自然に“笑える”喜劇にしたいですね」

 実際、第1週放送では岩手の伝統料理・まめぶ汁を「甘いのか辛いのかわからない。おかずなのかおやつなのかもわからない」と紹介したり、夏の手で海に突き落とされたアキが「何すんだこのババア!」とつぶやくなど、宮藤脚本らしい“笑える”シーンがふんだんに用意されている。『大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた』著者の田幸和歌子さんが言う。

「前作『純と愛』は“朝ドラを壊す”と始まったドラマでしたが、今回は笑いと愛のある朝ドラらしい展開になりそうです。当初はテンポの速さや小ネタの多さが真骨頂のクドカン脚本に、朝ドラ視聴者がついてこられるかという不安の声もありましたが、代表作のドラマ『タイガー&ドラゴン』(2005年・TBS系)の根底に家族愛があったように、彼は家族を描く物語が得意。実は朝ドラにピッタリなんです」

※女性セブン2013年4月18日号

関連記事

トピックス

紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
大村崑氏
九州場所を連日観戦の93歳・大村崑さん「溜席のSNS注目度」「女性客の多さ」に驚きを告白 盛り上がる館内の“若貴ブーム”の頃との違いを分析
NEWSポストセブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
佐々木朗希のメジャー挑戦を球界OBはどう見るか(時事通信フォト)
《これでいいのか?》佐々木朗希のメジャー挑戦「モヤモヤが残る」「いないほうがチームにプラス」「腰掛けの見本」…球界OBたちの手厳しい本音
週刊ポスト
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン