宇宙人やUFOとの関連をにおわせる事件は世界各地で報告されてきた。その中には宇宙人と遭遇したというばかりではなく、性交渉までしたという報告も含まれる。
「異星人は、地球人を性的対象としてみている」──こう指摘する専門家まで存在するのだ。
ディスカバリーチャンネルの番組『UFO 遭遇と交信』の中では、初めて宇宙人と性的な交渉を持ったとされるアメリカ人のヒル夫妻が、ある夜の奇妙な体験を告白している。
1961年、ニューハンプシャー州。ヒル夫妻は夜更けの国道でUFOに遭遇し、気を失った。意識が戻ると、UFOを目撃した地点より50キロ以上も南にいたという。しかも妻ベティの服が裂け、いたるところから肌が露出していた。
後日、夫妻は精神科医の催眠療法を受け、空白の記憶を取り戻した。その結果、恐るべき事実が明らかになったという。
夫妻は無理やりUFOに連れ込まれた。皮膚をこすり取られ、爪や髪の毛を採取されるなど、いくつもの“検査”を受けた上で、最後には記憶を消されていた、という。宇宙人たちは夫バーニーの生殖器に興味を持ち、ベティは服を脱がされた。催眠療法中の映像で、彼女はその様子をこう語っている。
「彼らは私の肌に興味を持った様子で外観を観察し、体内を調べ始めたの。医者らしき異星人が来て、おへそに注射されたわ。みたことのない太い針だった。彼が顔の前で手を振ると痛みが消えたの」
宇宙人との性的な体験を語るのは夫妻だけではない。ある男性は、1960年代にUFOで土星付近へと連れていかれ、「異星人とセックスをした」と語る。
「船内の霧がかかった部屋に通されると、いつのまにか僕は全裸になっていた。そして、胸が大きく全身ヒョウ柄の女性のなすがままだった」
現在進行形で性交渉を重ねていると、告白する男性もいる。その米国人男性が長く関係を続けているという“クレセント”は、ロズウェル事件の宇宙人のように身体の構造は人間とよく似ているが、頭髪が生えているという。
「“クレセント”とは、ロマンティックな時間を過ごしている。いい身体をしているんだ。彼女は寝室へくると毛布をはいで私の上に乗り、私が絶頂に達すると毛布をかけ帰っていく。前戯はないよ」
そして、宇宙人との間にはなんと、子どもまでいると証言する。
「彼らに案内された部屋にはおそらく、数百人の赤ん坊が集められていたと思う。一体誰の子かときくと、私を指さしたんだ」
番組では、宇宙人の子をお腹に宿したと語る女性も紹介されている。流産を装って赤ちゃんを奪われたが、現在もUFOですくすく育っていると彼女は信じている。
「育児のため、何度もUFOに誘拐されたわ。床から円柱が出ていて、手を乗せると私のエネルギーが吸い取られるの。それは愛情として、赤ちゃんに注がれるのよ」
彼らの証言はにわかには信じがたい。果たしてリアルなのか、ファンタジーなのか。真相は、謎に包まれている──。
※週刊ポスト2013年4月12日号