<これから家族全員力をあわせて頑張ってまいります>
3月27日午前3時40分、横行結腸がんによる肺炎のために亡くなった坂口良子さん(享年57)。死の3日後、わずか8か月前に結婚したばかりの夫でプロゴルファーの尾崎健夫選手(59才)と娘の杏里(22才)は、マスコミ宛てのファクスに連名でそう綴った。
坂口さんの最初の結婚は1986年11月のこと。相手は18才年上の実業家だった。長男(23才)と長女の杏里(22才)も生まれ、幸せの絶頂に。
しかしその後、バブルが崩壊。夫の会社が倒産し、借金は坂口さんの知らない間に、40億円以上にものぼっていた。
1994年、離婚を決意。坂口さんは夫の連帯保証人になっていたため、幼い長男と杏里を育てながら、借金の返済を迫られることになった。
「まずは返済のために仕事をしなければいけない身でしたから、家事も育児もご両親に頼っていました。でも、仕事に出かけようとすると、杏里ちゃんは“行かないで”って泣いていたそうです」(芸能関係者)
坂口さんは、仕事と借金返済に追われるシングルマザー生活に息づまりも感じていた。そんなときに出会ったのが尾崎だった。1997年10月のことだった。
「良子さんははじめ、おつきあいすることに抵抗があったんです。離婚して間がなかったこともありましたし、そもそも子供との時間が作れなかったことを悩んでいたくらいですから。でも、それを知ったうえで、尾崎さんは全てを受け止めようとしたんです。そんな優しさが、坂口さんの胸に響いたんでしょう」(ゴルフ関係者)
1998年に交際をスタートさせたふたり。翌年に交際が発覚すると、その事実を認めた尾崎は「来年ぐらいには結婚する方向で考えたい」と真剣な思いを伝えた。そのまま事実婚状態となったが、言葉通りとはいかなかった。
「当時7才だった杏里ちゃんは、母親の恋心が全く理解できなかったんです。家に来た尾崎さんに“嫌いだ!”とゴミ箱を投げつけたこともあったそうですよ。それでも良子さんは“母親よりも、仕事や女としての恋を選んだ”という、自分に対する負い目のほうが強くなって、娘を強くたしなめることができず、悩んでいました」(坂口家を知る人)
※女性セブン2013年4月18日号