4月1日に発売開始となった「ロト7」。最高当せん金額はなんと8億円! ジャンボ史上最高額の1等前後賞6億円(2012年年末ジャンボ)を大きく超えるだけに、期待に胸は膨らむばかりだ。
「ロト7」とは、1~37の数字から7つを選び、抽せんで選ばれる数字とどれくらい一致したかで当せんが決まる“数字選択式宝くじ”(抽せん日は毎週金曜日)。これまでの「ロト6」(抽せん日は毎週月曜日と木曜日)は、1~43のなかから6つの数字を選んでいた。
さて、ここで問題。それぞれの1等当せん確率はどれぐらいだろうか。中学の数学で習った「組み合わせ」で考えてみよう。
「ロト6」で、43の数字から6つを取り出した時の並べ方は、“43×42×41×40×39×38=約44億通り。しかし、ロトでは数字の並び順は考慮しないので、同じ数字の集まりのみをカウントするため、6×5×4×3×2×1=720で割ると、出て来る数字は約600万。つまり、約600万分の1が「ロト6」の1等当せん確率だ。「ロト7」についても同様の計算をすると、1等当せん確率はぐっと下がって約1000万分の1となる。
しかし、その分「ロト7」では当せん金額は大幅にアップする。宝くじ評論家の長利正弘さんはこう説明する。
「ジャンボと違い、数字選択式の宝くじの当せん金額は明確に決まっておらず、あくまで売り上げや当せん者の数を想定した“理論値”です。『ロト7』の1等当せん金額は理論上では4億円(『ロト6』は2億円)。当せん者がいなかった場合、翌週にその分の当せん金額が持ち越される“キャリーオーバー”という仕組みによって、2回目の抽せん日の4月12日以降は、1口あたり最高8億円(『ロト6』は4億円)まで引き上がる可能性が充分にあります」(以下、「 」内は長利さん)
とはいえ、ジャンボ宝くじより当たりにくいのでは?
「一般的に、ジャンボ宝くじで1等に当せんする確率も約1000万分の1といわれていて、『ロト7』の1等当せん確率と同じです」
昨年の年末ジャンボでも、1枚300円で得られる当せん金は最高で1等の4億円。前後賞を含めた6億円を得るのにかかるお金は900円という計算になる。
「それに対して、『ロト7』はジャンボと同じ1口300円を払うだけで、8億円に当せんする可能性があります」
つまり、1口あたりで考えると、ジャンボより「ロト7」のほうが断然おトクってこと。
※女性セブン2013年4月18日号