3月22日放送の『中居正広の金曜日のスマたちへ』(TBS系)の企画で、ある視力矯正治療を始め、わずか1か月で両目の裸眼視力を0.08から1.5まで回復させたというお笑いコンビ・たんぽぽの白鳥久美子(31才)。
白鳥が行った治療法は、特殊なコンタクトレンズを就寝中に装着し、朝起きたら外すだけ…というお手軽なもの。この手術いらずの視力矯正治療『オサート』が今注目を集めている。
眼科医の吉田統彦氏が、オサートについてこう解説する。
「近視は目に入る光の像が、網膜の手前で結ばれてしまうことで起きるのですが、特殊な形状のコンタクトで角膜を凹化させ、光の屈折率を変えることで視力を回復させることができるんです。角膜は柔軟性があり形状が変わりやすく、就寝時にレンズで角膜を凹化させておくと朝レンズを外した後もその形状が維持され、日中は裸眼で過ごせるというわけです」
基本的に、就寝時に6~7時間レンズをつけていれば、翌1日は効果が続くという。
強度近視でも矯正でき、視力が0.01の人でも最終的に1.5程度まで回復させることができるのだという。また、この治療は遠視にも効果があり、治療対象者は4才から88才までと幅広い。
2004年から日本で唯一オサート治療を行っている東京・赤坂にある三井メディカルクリニックでは予約が殺到し、今や3か月待ちの状態だという。
前述の番組の中で、白鳥は最終的に両目視力が2.0まで回復した。
夢のように思える治療法だが、注意点もあるという。前出の吉田氏が警鐘を鳴らす。
「ドライアイの人がやると角膜の内皮細胞が減ってしまうため避けるべきです。また、就寝中に目をこすると角膜が傷ついてしまう。衛生管理を徹底しないと感染症を引き起こすリスクもあります」
ちなみに、レンズの装着をやめれば視力は元に戻るため、効果を持続させるには半永久的に使用する必要があるという。
気になる値段は、検査などの初期費用が4000円、レンズ作成費(両目)が38万円、3年ごとのレンズリニューアル費用(両目)が10万円だ。
※女性セブン2013年4月18日号