NHK『今日の料理』『あさイチ』でもおなじみの“ばぁば”こと料理研究家・鈴木登紀子さん(89才)がお気に入りのお取り寄せについて紹介する。
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まずは、「甘塩サーモン」(ひと切れ450円/吉雪)。大変古いおつきあいをさせていただいておりますこちらのサーモンは、わが家の冷凍庫になくてはならない定番。ふっくらとやわらかい身、絶妙な塩加減と脂のバランス…。撮影時のお昼ごはんのおかずに供したり、焼いてほぐしてお酒をふりかけ常備菜に。ひと切れずつ個別包装になっているので、使い勝手も大変よろしいの。
それから、三陸産の「粒うに 赤」(1本1680円/マルタマ横道商店)。三陸名産のバフンウニを塩だけで瓶詰めしたものなのですが、もうこれは絶品。塩がウニのうま味を引き出すのね、どなたもそのおいしさにビックリなさるの。お酒の肴に、また、アツアツのご飯にのせていただけば「日本人でよかった」とお思いになるはずよ(笑い)。
ちょっとここは頑張らなくちゃ、というかたへのご贈答にぴったりかと存じます。冷凍庫で1年保存できますから、ご自宅でもお取り寄せしておけば、急なお客さまのときも重宝します。
さて、お稽古の締めには必ず、お茶とお菓子をお出ししておりますが、登場回数が圧倒的に多いのが金沢のお菓子です。加賀百万石の繊細で雅味豊かな味わいが大変気に入っております。
「方丈菓子」(8個箱入り840円から/諸江屋)は、室町時代に“一休さん”で知られる一休禅師が節分の豆で創案したとも伝えられる由緒ある生の落雁です。落雁の間には州浜(大豆、青豆を煎って挽いた州浜粉に砂糖と水飴を加えてよく練りあわせたもの)が挟んであり、素朴な味わいが大変よろしいの。日持ちもいたしますし、遠方へお送りしてもこれなら心配ございません。
最後に、手土産としてご持参なさる場合の注意。くれぐれも手提げ袋に入ったままお渡しになりませぬようにね…。
※女性セブン2013年4月18日号