「内廷皇族」ではなく「宮家皇族」である秋篠宮家。内廷皇族とは天皇皇后両陛下、東宮家を指す。明文化された規定はないものの、内廷皇族の皇位継承権のある皇族男子に関する教育費は、公的費用である「宮廷費」が充てられてきた。
だが、悠仁さまは宮家皇族。そのため、各宮家のプライベートマネーである「皇族費」から教育費がまかなわれるのが慣例だという。
そんな中、風岡典之宮内庁長官から秋篠宮さまに対して、“悠仁さまの学費を宮廷費でまかなってはいかがでしょうか”という異例の提案があったが、秋篠宮さまは“国民の負担や社会情勢を考え、皇族費で”と断られたという。
そこには、学校や他の保護者、児童に迷惑をかけたくないという紀子さまの強い思いが込められていたという。
3月まで悠仁さまが通われていたお茶の水女子大学附属幼稚園の保護者からは、紀子さまを絶賛する声ばかりがあがった。
「紀子さまは幼稚園の玄関前の落ち葉掃きや園内の草むしりなど、ご公務でお忙しいなかでも積極的に参加してくださいました」
「最初は近づいてはいけないのかなと思っていましたけど、いい意味で“妃殿下でございます”といった感じがなくて、誰とでも気さくにお話しされる雰囲気をさりげなくつくられるので、ママ友たちからの評判は本当にいいんです」
ご入園当初、幼稚園の周りにはSPが立ち、物々しい雰囲気が漂っていたことがある。
「最初は前を通ろうとするだけで名前や住所などを聞かれたりして“ピリピリしたムードだな”と感じましたが、しばらくするとSPのかたも“こんにちは”と挨拶してくれるようになったりしました。きっと紀子さまが気を使われて、そういった指示を出されたのではないでしょうか」(お茶の水女子大学附属幼稚園の保護者)
こうしてママ友たちとの信頼関係を築かれてこられた紀子さま。それは今後も、悠仁さまが小学校生活を過ごされる上で、何よりも大切なものと感じられたのだろう。
「紀子さまは宮廷費で受けることのできる帝王教育よりも、悠仁さまを守るために、“学校生活の平穏”を優先されたんだと思いますね」(宮内庁関係者)
※女性セブン2013年4月25日号