「そう、いつか一緒に住みたいですよね」
今から7年ほど前、松坂慶子(60才)の母・つね子さん(86才)は、離れて暮らす娘への思いを本誌にそう語っていた。
都心から少し離れた住宅街にある3階建ての一戸建て。2007年に父の英明さん(享年85)が他界してからは、母がひとりで暮らしていた松坂の実家だ。その実家の表札に、最近ある変化が起きていた。松坂の父親の名前の隣に、「TAKAUCHI」と刻まれた表札が掲げられたのだ。
「去年の秋ぐらいに、松坂さんとご主人が引っ越してこられましたよ。一時は実家の敷居さえまたがせてもらえてなかったのにねぇ…」(近所住民)
1991年、アメリカ・ニューヨーク在住のミュージシャン・高内春彦さん(58才)と極秘結婚した松坂。それに大激怒したのが松坂の父だった。
「慶子に寄生して、のうのうと生きている」
「結婚当初は1日に500万円も稼ぐとか、もうすぐ原宿のマンションが手に入ると言っていたが、全部嘘」
「あの男は、娘を利用しているだけ」
父はマスコミに向かって、娘の夫となった高内さんをそう痛烈に非難した。
あれから7年。糖尿病だった父は2007年12月に他界し、母のひとり暮らしが始まった。長年杖をついていたが、最近ではとうとう車椅子生活になってしまった。
「去年、松坂さんの母親は要介護3程度の認定を受けたそうです。松坂さんの長女は成人し、下の娘さんも高校を卒業して海外留学した直後だったと聞きました」(松坂家を知る人)
要介護3だとすれば、立ち上がりや歩行などの日常動作、排泄・入浴などの日常行動が自力ではできない状態。また身体能力が低下し、認知症の進行も認められるという状態も含まれている。
「松坂さんの場合、子供の手が離れた矢先で、さあこれから夫婦の人生が始まるという時でした。しかも彼女とお母さんの間には長く深い確執もありますよね。それを乗り越えて介護同居という選択をしたわけです。
ご主人も賛成してくれたし、お母さんのほうも松坂さんの申し出を受け入れて、昨年秋ぐらいから一緒に暮らし始めることになったそうです。それにしてもご主人はご立派というか…。あんなに嫌われて、公の場で猛批判されて、それでも妻の願いとあれば叶えてあげる。ある意味、夫の鑑ですよね」(松坂家を知る人)
母との介護同居について松坂に聞くと、事実を認めた上で、「でも、介護というほど大変なものではありませんけど…」と答えるのみだった。
現在、松坂は毎週決まった曜日にデイサービスを利用したり、夫にも手伝ってもらいながら母の介護に励んでいるという。
※女性セブン2013年4月25日号