母の日まであと1か月。母の日の贈り物といえば赤いカーネーションが定番だが、お母さんたちが“もらって嬉しいもの”といえば花や菓子のほか、「ありがとう」という感謝の言葉・気持ちが上位にランクインするもの。
普段なかなかいえない感謝の気持ちをあらわすいい機会なのだが、それでも口に出すのは照れくさい――やはり「本人にもあまり言わないし、これまでちゃんと感謝の気持ちをまとめたこともなかった」というシンガーソングライターのAIが14日、新曲「ママへ」をロッテ ガーナミルクチョコレートの新CM記者発表会で初披露した。
「ママへ」は、真っ赤なパッケージのガーナミルクチョコレートを“母の日の贈り物”として提案する同CMの「母の日篇」のためにAIが書き下ろした楽曲。AIが「今の気持ちをそのまま書いた」という通り、歌詞には「ママ 産んでくれて感謝してるよ」など、ストレートな言葉が並ぶ。AIによると、タイトルも『ディアママ』などいろいろな案があったようだが、こちらもストレートに『ママへ』としたとのこと。実際に母親に手紙を書くように、歌詞を書いたというAIは、「昔のことを思い出したりして…。涙しながら書いた手紙という感じ」と振り返る。
「私の場合ママが外国人で、歌詞のなかにも『ウチはほかの家とちょっと違うけど』なんてすごく個人的なことも入っているけど、みんなだって(ほかの家と違うところが)あると思うし、共感できる部分もあるんじゃないかな。あと、いろんなお母さんにも、自分に自信をもってほしいという思いもこめて」(AI)
同日AIが「ママへ」を初披露するステージ上には、ロッテ ガーナミルクチョコレート発売50年を記念して、全国のお母さん50人があがっていたが、そのなかにAIの母・バーバラさんが頭に花の飾りをつけ、鮮やかな青い衣装でサプライズ登場。AIは驚きながらもバーバラさんと涙の抱擁をかわし、ハンカチを持っていなかったAIにバーバラさんが自分の涙をふいたハンカチをそっと差し出す一幕も。
イベントのなかでAIがバーバラさんに贈ったメッセージは、「なにがあっても I LOVE YOU」――お茶目な笑顔をふりまきながら、写真撮影のときには皆に掛け声をかけるなど気遣いも細やかなバーバラさんについて、AIは「病気をしてから変わった」とみる。ある朝から、バーバラさんは“I’m happy!”など、自分を奮い立たせるかのようなことを言って起きては、常に前向きな姿勢をあらわすようになったのだという。その強さと、いつも周囲のことを優先してきたバーバラさんの姿をみてきたAI。自分が迷惑をかけたり、ケンカをすることもあったけれど、「いつもどんなときでもI LOVE YOU.」という想いを最大限に込めた曲が、『ママへ』だ。
どこまでも照れ屋のAIは、「だって、結婚式での“両親への手紙”みたいなもんですよ。(『ママへ』を歌うときに)目の前に母親がいるっていうのは」と頭を抱えるジェスチャーをしてみせたが、ロックバンド・カイキゲッショクのHIRO(45)との年内の結婚も明らかにしており、改めてバーバラさんの前で「ママへ」を歌うこともありそう。
なお、ロッテではチョコレート事業開始50年目を記念してYouTube上に“Choco-motion TV” を開局。こちらでは長澤まさみ、武井咲、松坂桃李らが出演する「母の日ガーナ」CMが動画でみられるほか、AIが同曲のレコーディング後にサプライズでCDをバーバラさんに手渡したときのメイキング映像も公開されている。