「サークラ」という言葉をご存じだろうか。この言葉は「サークルクラッシャー」の略語で、特定の集団のメンバーシップを乱す者をさす。例えば、職場や大学のサークルの中で、恋愛トラブルをはじめとする様々な問題を起こし、結果的に集団内の人間関係を悪化させてしまうような人のこと。
他にも男子ばかりのサークルに一人で入ってきた女子が、彼女をめぐる問題で男子たちの仲を乱してしまう場合などは、その女子が「サークルクラッシャー」などと呼ばれることもある。
そんなはた迷惑なサークルクラッシャーだが、自分のことを「サークラ系男子」と呼ぶ学生(20歳・都内私大法学部生)がいた。彼はどこに所属しても輪を乱してしまう自身の「サークラ歴」について次のように話す。
「これまでクラッシュさせてきた集団は数えられないくらいあります。今は大学3年なのですが、その間に少なくとも音楽サークル、バンド、学科のグループ、オタク系サークル、バイト先をクラッシュさせてしまいました」
クラッシュさせるとは、具体的にはどういった状態をもたらしたのだろうか。彼はつぎのように続ける。
「入学してすぐ、サークルでマドンナ的存在だった先輩と付き合ったのですが、彼女を狙っていた男性陣からハブられて、サークルのなかがギスギスして、結局、脱退させられました(笑)。オタク系サークルでは、女の子の取り合いと、ツイッターに後輩の悪口を書いたことがきっかけで炎上。そこからツイッターをみんなにブロックされて、結果サークル出禁になったんです」(同前)
なぜ彼は、次々とサークルをクラッシュさせてしまうのか。
「自分で言うのもなんですが、基本的にクラッシャーは集団の男女関係に関して空気読めない行動をしがちなんですよね。サークルに所属して、速攻で恋人を作ると、たいてい別れてから人間関係に亀裂が入ります。僕は後悔したくないので、クラッシュさせても好きになった女の子には告白しますが(笑)
それから、今はSNSなど、ネットをきっかけにクラッシュさせてしまうことが多いので注意です。僕は開きなおってツイッターに好き勝手書いていますが、サークルメンバーが信頼できる相手だと分かるまでは、ツイッターにも鍵を付けておくのが必須です」(同前)