あ~あ、こんなことなら、出てこなきゃよかったのに…。テレビの前で、顔をしかめた人も多かったようだ。
「いろいろ楽しいことがあった天国みたいな学生時代から、こういう業界に入って…。『まさに天国から地獄でしたね』って(インタビュアーに)聞かれて、私が『そうですね、地獄でしたね』って言ったことが一人歩きを始めて…」
4月4日、ナインティナインの矢部浩之(41才)とマツコ・デラックス(40才)が司会を務める古巣・フジテレビの『アウト×デラックス』に出演し、こう語ったのは中野美奈子アナ(33才)。
この番組は、世間的に“アウト”な人たちをゲストに、司会の2人が話を聞いていくというもの。中野によれば、番組収録日は、本当は夫の海外赴任に伴いシンガポールへと移住する引っ越し予定日と重なっていたのを、番組出演のためにわざわざずらしたのだという。
そんな説明をすること自体、視聴者にはな~んにも関係のない“余計なひと言”なのだが、中野は気にしない。なにしろ彼女には、なんとしても釈明しなければいけないことがあったのだ。それは、ファッション誌『Numero TOKYO』3月号で、局アナ時代を「地獄の日々でした」と語った、例の発言のこと。
「早々に自信喪失してメンタルもガタガタ。ストレスでひどく肌荒れしてしまって、人に会うことすら避けてしまったり…。ちょっと鬱っぽかったんでしょうね」
と、当時、いかにつらかったか赤裸々に明かしたのだが、「辞めたとたんにそんなことを言うなんて」と、フジテレビ関係者はもちろん、多くの一般人からもインターネット上で大バッシングを浴びた。
そこで冒頭のように、わざわざ「地獄」発言に至る事情を釈明しに古巣にやってきたということなのだが、釈明しようとすればするほど、言葉は上滑り、ただ自分は悪くなかったということを言いたいだけだと思えてくる。
矢部「ほ~、そんな変な意味はなかった?」
中野「全然、全然。すごく有名なカメラマンに撮っていただいて。すっごく楽しくて」
マツコがすかさず「で、ついつい口走っちゃった?」と突っ込むと、中野が顔をこわばらせて、「違う違う。いや、口走ってはないですけど、そういう風に言われて、確かに思い起こせば、大変なこともいろいろあったなぁ~と」と、しどろもどろに。すかさずツイッター上には「釈明すればするだけ深みにはまるのにね」「墓穴を掘った」などのつぶやきが。
さらには、不仲が噂されていた『とくダネ!』司会の小倉智昭(65才)のことを、「小倉さんはメチャメチャ優しいんですよ。プライベートの時」とやっちゃった。これではまるで、“仕事上は優しくなかった”と認めてしまったようなもの。これには矢部もマツコも、思わず苦笑していた。
※女性セブン2013年5月2日号