4月30日にオランダで開かれる王位継承行事に、皇太子ご夫妻の出席が検討されている。実現すれば、雅子さまにとっては実に11年ぶりの海外公式訪問となるのだが、その“オランダ訪問”をめぐって宮内庁は揺れに揺れている。
4月8日、山本信一郎宮内庁次長が、なかなか決断を下されない皇太子ご夫妻について、「(ご訪問を)早くお決めいただくよう、お願いしているのが現状です」と説明。
さらに4月11日、風岡典之宮内庁長官が定例会見で、「回答すべき期限も大幅に過ぎ、即位式の期日も近づいていて、オランダ側の準備を考えなくてはいけません。閣議了解の手続きも必要ですし、一刻も早くお決めいただきたいと、(皇太子ご夫妻に)強くお願いしてきています」と皇太子ご夫妻に、異例ともいえる苦言を呈したのだ。
また、風岡長官の会見では、オランダ側からは3月初めに招待があり、回答の締め切りは3月上旬だったことも明らかにされた。つまり、返事を1か月以上も引き延ばしにされているのだが、それでも“決断”が下せないということになる。
「本当は、医師団は“オランダ行き”にOKを出しているそうです。それでも正式発表できないのは、雅子さまのお気持ちが固まらないのが原因のようです…」(宮内庁関係者)
王位継承行事が目前に迫っているにもかかわらず、決められない雅子さまの胸中とは…。
「2006年にオランダ静養された際に受けた王室からのご厚意に、雅子さまはとても感謝されていますから、出席したいのは山々なんです。しかし、日本から約13時間の長旅で疲れてしまい、現地で体調を崩し、大事な晩餐会や式典に出席できないということになったら、外交儀礼上、もっとも“非礼”にあたってしまいます。そのことを元エリート外交官だった雅子さまは誰よりも理解されていますから、大きな不安となっているのです。
また国民の期待が大きいのもお感じになっているのでしょう。もし現地で行事に欠席ということになったら、国民を失望させてしまうと危惧されているようです。
逆に行かないという選択をされたとすれば、この絶好の機会にも海外訪問が無理ということになり、今後、海外を含め、ご公務に対する落胆のムードが高まります。どちらの決断も確かに難しいといえます」(別の宮内庁関係者)
雅子さまは、まさに“茨の決断”を迫られている。
※女性セブン2013年5月2日号