熊本市内から車で1時間ほどの熊本県菊池市にある「道の駅七城メロンドーム」。普段は田園風景が広がるのどかなこの場所に、朝8時過ぎから続々と人が集まっていた。その数は50人以上に及ぶ。TKUテレビ熊本の情報番組『英太郎のかたらんね』のロケ見学がお目当てだ。
「夫を仕事に送って、1時間かけてきました。余裕があるときは、追っかけもしてます!」(県北部在住の30代主婦)
“追っかけ”!?ファンのお目当ては、有名タレントでも、県内の人気司会者でもない。そう、黒い巨体の──くまモンだった。
肩からくまモンバッグを提げたファンや、ビデオや携帯で撮影しつつ「くまモーン!」と叫ぶ人たち。老若男女、県内外から駆けつけた人に囲まれ、まさにアイドル状態だ。
番組内でレギュラー(!)出演するコーナーは特に人気が高く、オンエア日の番組全体の平均視聴率が6.1%のところ、くまモンが登場すると8.6%に数字が跳ね上がったという。
「くまモンが出演すると、視聴率は必ずアップします。視聴者からは“今週はどこに行きますか”といった問い合わせや、“うちの町にも来てください”といった声が多数寄せられます」(TKUテレビ熊本報道編成制作局・田尻哲也さん)
※女性セブン2013年5月2日号