NTTドコモが、マスコットキャラクター「ドコモダケ」が人間になるというコンセプトの新テレビCMシリーズ「ドコモ田家」を開始したのは、今年1月。これがソフトバンクの「白戸家」のコンセプトにそっくりだと話題になったものだが、別バージョンでAKBが出演しているNTTドコモに対し、ソフトバンクは元AKBの前田敦子を起用。“対抗”したのでは? とこちらも注目を集めた。
一方KDDIは剛力彩芽がCMキャラクターを務めている。CMのなかではアニメ「巨人の星」の主人公・星飛雄馬との結婚話が飛び出たり、大奥ドラマの撮影現場になったりと、さまざまな共演者とのCMを展開してきたが、新CMではセーラー服姿の森三中が登場し、剛力とともに「学割」を訴えている。
いずれも「学割」「家族」を訴求したいための構成だが、CMづくりに定評があるのはソフトバンク。白い犬が「お父さん」という設定の「白戸家」CMは、2007年6月からスタートして以来ユニークな設定と内容で人気を博し続け、今年になってからは、出演者に前田のほか樹木希林、ゴールデンボンバーも加わった。なかでもネット上で大きな話題となったのは、前田敦子の「フライングゲット」だ。
前田敦子のモノ真似芸人として大ブレイクしたキンタロー。の「フライングゲット」を、前田がCM中で取り入れたことにより、「公認」されたとして、前田の評価がアップ。しかもその場がテレビ番組ではなく、「一企業のCM」のなかで行われたことだったため、大きな反響をよんだのだ。
また、樹木希林やゴールデンボンバーにも制服を着せてしまうというソフトバンクのCMは、他社と比較すると、やはり発想にインパクトがある。お父さん犬はすっかり定着し、いまや契約時にもらえる「お父さんグッズ」も人気で、ネット上にはユーザーが独自にまとめたページも多数存在するほど。
自転車や扇風機など、こちらもユニークなプレゼントを企画してきた同社だが、この春、オンラインショップではオリジナルキャンペーンを用意。「Springキャンペーン vol.2」では、新規・MNP・機種変更のユーザー全員を対象に、CMに出演しているタレントのクオカードとして、上戸彩らの「白戸家」編と前田・ゴールデンボンバーらの「学割ゲスト」編の2種類がもらえるほか、新規・MNPを対象に「お父さんグラス」がもらえる。さらに学割加入する場合、「学生・家族トク得プレゼントvol.3」としてアマゾンギフト券最大9,000円がもらえるなどお得感を出す。
これまでにも割引はもとより、グッズキャンペーンを得意としてきた同社だが、「タレントもの」のプレゼントはあまりなかっただけに、クオカードはかなり貴重といえそうだ。