給料が少ないため、生活が苦しく、食費にも困っている女子が増えている。中にはネットで奢ってくれる男子を捕まえ、食費をうかせる“貧困女子”も。
「スマホのソーシャルゲームで出会った男性たちに、よく食事を奢ってもらうんです」
そう語るのは保育士のA子さん(28歳)。東京都内の認可外保育所に就職して6年経つ。手取りは月13万円程度。新宿近郊の地下鉄駅から徒歩10分、築30年の5畳一間のアパートで一人暮らしをしている。剛力彩芽似の美人だが、彼氏はこの3年いない。
「家賃は月5万円、スマホ代で1万5000円、水光熱費が合計7000円。あと奨学金の返済が月2万円あって、食費に回せるのは毎月3万円くらい。もちろん貯金はゼロです」(A子)
食費を少しでも浮かせるため、オンラインゲームで知り合った男たちによく奢ってもらうのだという。チャット機能を使って会話し、男から誘って来るように仕向けるのだ。目の前で試してくれた。
「最初はゲームしながら〈どうやって戦おうか?〉などと相談します。会話が盛り上がったら〈最近仕事が忙しくて、ストレス発散してないんですよ〉みたいに個人的な内容のメッセージを送る」(A子)
途中で巧みに相手の年齢や仕事を聞き出しつつ、自分が看護師(実際は保育士)であることを告げる。女性であることを自然にアピールするためらしい。相手が興味を示したところで<今度の日曜日、ヒマなの。一緒にご飯食べる友達にドタキャンされちゃって……>と餌を撒いた。すると相手はすかさず<俺と一緒に食べに行く?>と返信。<行きたいけど、お金ないからムリ~> <じゃ、俺がおごるよw>
「はい、釣れたぁ!」とA子さん。得意げにスマホの画面を見せた。ここまでわずか15分。こんな調子で1か月に2~3人を“新規開拓”しているという。
※SAPIO2013年5月号