雅子さまの11年ぶりの海外公式ご訪問となるオランダご訪問がようやく決定した。美智子さまは、雅子さまに“先のことは考えず、心配せずにオランダに行ってらっしゃい。その後のことは心配しなくてもいいから”といった内容の言葉を雅子さまにかけたという。
4月28日から5月3日までのご訪問は、現地オランダでも大々的に取り上げられているが、そこで気になるのがオランダ訪問の費用である。2006年のオランダご静養の費用を詳らかにした中嶋啓明氏の『外遊経費から見る象徴天皇制の現在』という論文を参考に考えてみたい。
このとき、随行員は11人と今回と同じ。ただ前回は私的なご訪問だったため、政府専用機ではなく民間機で、皇太子ご一家に加え、7名がファーストクラスに搭乗した。ファーストクラスは往復で、ひとり約165万円、愛子さまは子供割引で約124万円、他のビジネスクラスに乗った随行員の分も含め、合計で1652万円が航空運賃としてかかっている。
また現地では、ご一家はオランダ王室の離宮に宿泊されたが、随行員の大半は近くのホテルに宿泊。このホテル代は約2週間の滞在で約157万円。食事代も約104万円。これらのすべてを足すと2000万円を超える費用となる。
「今回は公式訪問ですので、政府専用機での移動となるので航空運賃はかかりませんが、ホテル代や食事代は同様にかかりますし、政府専用機は1回の運航に数千万円かかるといわれていますから、その費用は莫大なものとなります。
公務とはいえ、これだけの国民の税金を使って海外へ行かれるのですから、いくら美智子さまが“帰国後のことは気にせずに”とおっしゃられたとしても、今までのように公務をまったくされない状況が続けば、これまで以上の批判を浴びることは避けられません。もう雅子さまは後戻りできないのです」(皇室ジャーナリスト・神田秀一氏)
※女性セブン2013年5月9・16日号