世の中にはお金が貯まる人と貯まらない人が存在する。貯まらない人の中でありがちなのが“見栄っ張り”だが、このような人は、どうしたらお金が貯まるのだろうか? 新潟青陵大学大学院臨床心理学研究科教授の碓井真史さんと、フィナンシャルプランナーの花輪陽子さんに聞いてみた。
「このタイプは明るくて頭もいいのですが、お調子者なのが玉にキズ。“注目される私”を保つため、高級ブランドの服を買うなど衝動的な消費が抑えられないタイプです」(碓井さん)
ママ友の集まりでも、仕切り上手なリーダー役。特に青春時代をバブルで派手に過ごした経験のある40代以上なら、その頃の生活レベルを今も下げられないという人も。常に注目を集めていたいため、見た目の華やかさと裏腹に、貯金どころか借金がある可能性も。では具体的にどうしたら良いのか?
【1】クレジットカードは使わず現金払いの生活に
手持ちのお金がなくても、好きなものが買えてしまうクレジットカード。「自分がいくら使っているのかがわからなくなり、気がつけば借金地獄ということも。必要な2枚ほど残して、利用限度額を最小に抑え、あとは解約するなど思い切った手段を。年会費も節約できます」(花輪さん)
【2】3回に1回は誘いを断りつきあいもスリムに
人気者で友達からの誘いが多い上、お調子者なので誘いを断れない。しかし、つきあいが多くなるほど、お金を使ってしまうことに。「誘いをすべて断るのは難しいですが、全部にいい顔はできません。3回に1回は断るようにするなど、少しずつ減らすようにしましょう。欲しいものを目の前にした時も、3回に1回は買わないで我慢して」(花輪さん)。
そして花輪さんは、見栄っ張りタイプについて「向上心の高さが“見栄”ではなく“家計”に向けば、起業家も目指せるほどの性格。昔の栄光はさておき、今現在、身の丈にあった生活をしていない事実を理解し、1日でも早く生活の立て直しを。カードに頼らず、“現実的な贅沢費”を把握することです」とアドバイスしている。
※女性セブン2013年5月9・16日号