夫婦の日常も様々だが、あらゆる夫婦のエピソードが、漫談家の綾小路きみまろにメールや手紙で続々と寄せられている。今回寄せられたのは、運送会社勤務のご主人(56歳)。奥様(53歳)宛てに、結婚した息子さん夫妻から、毎年、母の日にプレゼントが届くそうです。
* * *
息子たちが結婚した年の母の日プレゼントに、妻は「呆れた嫁だわ! 私を殺す気?」と激怒。無理もありません。届いたのは白い菊の鉢植え。菊って葬儀の際の献花ですもんね。「悪気はないんだよ。高貴な花だしさ」そう取り成し、息子には「カーネーションが無難だと思う」とメールしました。
翌年、届いたのは黄色のカーネーションで、妻はまたもや激怒。「花言葉で、黄色は『軽蔑、嫉妬』なのよ。あの嫁ったら、私のこと、バカでヤキモチ焼きの女だと思っているのよ!」というので、息子には「花はやめたほうがいい」とメールしておきました。
そして今回届いたのはピンクのエプロンで、妻の「白い菊や黄色のカーネーションよりはいいか」という言葉にホッ。その後、台所にいる妻が「アナタ、ちょっと来て」と僕を呼びます。
行くと、裸にエプロンを着けた妻が「こうすると興奮するんでしょ? いいわよ、襲ってきても」って、うわ、久しぶりに妻のたるんだお尻を見ちゃったよ。「余計な物を贈りやがって!」心の中で今度は僕が息子夫妻に激怒しました。
※週刊ポスト2013年5月17日号