思わず耳を疑った──「うるせェよ!」。フジテレビ・加藤綾子アナ(28)が、『とんねるずのみなさんのおかげでした』(3月7日放送分)のコーナー「わざわざゴ麺ナサイ」で、往年のスター・錦野旦にこう言い放ったのだ。
錦野は、誰もが知る芸能界の大ベテラン。御年64で、加藤アナとは36歳も年齢が離れている。いくら加藤アナが日本最高の人気女子アナだとはいえ、暴言を吐ける相手ではないはずだ。そこに、後輩の三田友梨佳アナ(25)がさらなる追い打ちをかける。
「便所行ってこいよ錦野!」
「あとで食えよ錦野!」
「だからうるせェよおしゃべり野郎!」
放送後、ネット上には「不快だ!」「とんでもない」「何様のつもりだ!」という批判があふれた。
しかし待ってほしい。加藤アナといえば、志村けん、明石家さんま、石橋貴明ら芸能界の重鎮をことごとくメロメロにしてきた「ジジ殺し」で有名な存在。一方の三田アナは、ミシュランで三ツ星を獲得したこともある有名料亭『濱田家』、そして明治座を経営する名門の息女である。芸能界の大先輩に対し、そんな態度を取るはずがない。フジテレビ関係者がいう。
「『みなさんのおかげ~』など、とんねるずの番組では、昔から錦野さんをイジりまくるのが恒例。しかし、木梨さんたちが今さら錦野さんをイジったところで全く新味がない。だからこそ、人気女子アナの2人にわざと失礼なことをいわせたんです。当然、制作サイドの作戦ですよ。ただし、視聴者も“演出”だと理解してくれると考えていたのが甘かった。予想外の批判に晒されています」
この“演出”は、強制された女子アナの心にもどうやら深い傷を負わせてしまった。
「ミタパン(三田アナ)は、錦野さんに汚い言葉で罵った後、涙目になっているようにも見えました。周りのスタッフがゲラゲラ笑っているから、途中からは笑っていましたけど、決して気持ちよくはなかったはず。
これまで生きてきて、“便所”だとか“うるせェ”なんて言葉使ったことなかったでしょうからね……。女子アナは、そこまでしなきゃいけないのかと、心底同情しました」(前出・フジ関係者)
※週刊ポスト2013年5月24日号