ブロマガ『中川淳一郎のネットとビールの愉快な話』では、ウェブニュースサイトの編集者として知られる中川淳一郎氏が、その週にネットで話題になったニュースのツボを解説している。5月10日配信の『中川淳一郎のネットとビールの愉快な話Vol.18』で紹介した、今週「もっともネット的」とでもいうべき話題が「片山さつきさん 『飛行機で隣になった台湾女性』のお話を書く」というネタだ。
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またもやらかしてくれました、我らが片山さつき議員!!!! 8日、片山議員は飛行機で隣りになった台湾人女性の話、ということで彼女がこう言ったとツイートしました。
「台湾と中国の人の最大の差は価値観。お金のため人殺しというのは台湾にはない。あとは中国韓国の国家的反日教育こそ、過去の呪縛で未来の世代を縛り続ける愚行」
なんなんですかねぇ、先週は在特会の嫌韓デモの現場に飛び入りした(実際は偶然だった)と言われたり、何かと中韓を叩くような発言をする片山さんですが、今回の件はいくら「飛行機で聞いた話」としながらも、実にセンシティブな内容すぎませんか?
案の定、この発言には「こりゃないでしょ」と苦言を呈す意見が続出しました。もちろん絶賛キャーキャーコメントもたくさん出ましたよ。そして、片山議員と会ったことがあるという宋文洲氏からは「お久しぶりです。この発言は典型的なヘイトスピーチです。体制批判はいいのですが、14億人を敵に回し、日本国益を阻害します・・・」との苦言も来ました。
それにしても、私が違和感を持っているのが、ビミョーな問題について片山議員が「人から聞いた」ということにする件なのですね。本当に人から聞いたのでしょうが、さすがにどこの誰とも分からぬセンシティブな発言を議員という立場で公の場で発言するのはどうかと思います。
片山議員といえば、以前も「新幹線の中で人から聞いたが、『千原せいじが夫の会社を潰すとテレビ番組で恫喝した』」と涙ながらに別の番組で訴えたことがあります。結局それはウソで、千原せいじが言ったのは「(片山議員の)旦那さん会社潰してるんちゃう?」だったわけで、脅しでも何でもなかったのですね。
ネットの強力勢力である“愛国者”の皆様を取りこもうとし、絶大なる支持を集めようと頑張っているのは分かりますが、あまりムリはなさらないでくださいね。