本サイトでは4月1日、“新生活がスタートする春、初対面で歯を見せて笑うと印象がアップする”という記事を掲載したが、世界最大級の恋愛・結婚マッチングサイト『マッチ・ドットコム』米国版が3年間に渡り調査した結果、“異性の第一印象は歯”とのデータが出た。
それによると、男女共に異性と新しく出会ったときに最も注目するのは、顔ではなく、真珠のように白く美しい歯がダントツ。58%の男性が初対面の女性の歯を見て人柄を判断しており、なんと女性は71%が男性の歯に注目している。次に姿や服装を見て、髪形を見るとの結果が出た。つまりは、“容姿よりも歯”重視というわけだ。
では、日本の場合、異性との出会いの際のチェックポイントはどこにあるのだろうか? 元CAでこれまで合コン500回以上、3000人以上の男女を見てきた合コンアナリストの松尾知枝さん(33才)に、異性の第一印象の決め手について聞いてみた。
「男性に『初めて出会う女性のどこを見る?』と聞くと、まず『目』と答えますね。次に『肌』。私自身もまず目を見て生命力が強いかどうか、次に肌ツヤでビジネスがノッているかを見て、さらに、この人は絶好調だけど、人間性や人格はどうかなのかな?というところは口角など口元を見ています。
そして、たくさんの女性を見てきた男性たちにどこを見ているかと聞くと、女性の歯茎を見るって言うんです。笑うと歯茎が全開になってしまう女性は、浪費傾向があって自分を着飾るためにお金を使うから、結婚相手としては選ばないと聞いたことがあります。それに、話している内容は普通でも、自己PRが強く見えてしまうので、“最初の時点で僕はそういう女性を選ばない”と。
合コンは第一印象が大事です。男性がよく言う“笑顔の女性が好き”には、清潔感も含まれます。歯が黄色いと見た目年齢が5才くらい老けて見えてしまいますし、歯がイケてるかイケてないかで、出会いの一次面接で落ちているとしたらショックですよね。『あなた歯が…』とは教えてくれないから、人知れずチャンスを失っているかもしれないですね。
あとは、男性は動くものに目を奪われる習性があるので、どんなに顔のパーツが整っていても、仏頂面の美人よりは表情が豊かでよく笑う女性をいいと思う傾向があります。口をよく開けて笑って表情が豊かな女性の方が点は高いですね」(松尾さん)
とはいえ、日本人はたいがい歯を見せて笑うことが苦手なものだが、人にいい印象を与える口元とは? 5月17日放送の情報バラエティー番組『コンちゃんテンちゃん』(フジテレビ)ほかメディアにも多く登場する、東京都中央区日本橋浜町の歯科医院・マウスピース矯正歯科『トルナーレデンタルクリニック』の龍信之助院長に話を聞いた。
「もともと日本と海外の歯科事情は大きく異なります。たとえば日本人は、歯医者に行く頻度が6か月以内の患者が10%程度なのに対し、欧米では80%以上というデータもあります。欧米では子供の頃に歯並びをよくするような治療もやってしまっているので、虫歯になるリスクも低いですしね。金属を使った治療を行うケースも相当少なくなってきています。セラミックやジルコニアが見た目に影響するだけでなく、汚れが付きにくく虫歯になりづらいということが一般的に認知されているからです。
矯正もそれをすることがステイタスであるというより、歯並びが悪かったり口元が汚かったりすると、自己管理ができていないと評価されることもあるからです。インビザラインという透明なマウスピースによる矯正も、アメリカでは非常にポピュラーですよ。
日本でも異性に対する第一印象で“笑顔が素敵な人”という項目が上位に入りますよね。デンタルIQという用語がありますが、パートナーには健康な人が理想的という意見は多いと思います。口腔内の管理に対してモチベーションが高い人は、その他の健康管理にも気を使っていると考えられています。つまり見た目だけでなく、生活の質という点でも歯の重要性は高いといえますね。
第一印象で健康的な素敵な笑顔をアピールするためにも、歯のコンプレックスを解消しておくことは効果的ではないでしょうか」(龍院長)