洗濯機、白黒テレビ、冷蔵庫という初代“三種の神器”に代わって、われわれの生活に欠かせない3つの組み合わせがこれまで数多く登場している。どれもその時代を反映したものばかり。どう進化していったのか?
1960年代後半、いざなぎ景気と呼ばれる好景気を反映して、登場したのが耐久消費財の「カー」「クーラー」「カラーテレビ」。頭文字を取り“3C”と呼ばれた。販売の大きなポイントは1964年の東京オリンピックだった。
2003年に始まったデジタル商品の普及が生んだ“新・三種の神器”は「デジタルカメラ」「DVDレコーダー」「薄型テレビ」。パナソニック、ソニー、キヤノン、シャープなどがこの波に乗り、成長した。
2004年にパナソニックが「食器洗い乾燥機」「IHクッキングヒーター」「生ゴミ処理機」の3つで新たな三種の神器“キッチン三種の神器”を提唱。主婦の生活を楽にさせてくれるだけでなくエコの観点も重視。
2013年の景気回復期待で、人気が出ているのが「アベノミクス三種の神器」ともいえる電化製品だ。
「圧倒的人気はデザイン性が高いサイクロン掃除機。さらに注目はホームベーカリー。ホームベーカリーは主婦のいちばん欲しい家電といわれ、パナソニックが独走していたのですが、東芝なども追随し始めました。そして、油を使わないフライヤー。フィリップスの好調を受け、各社でヘルシーな調理器具が出されてくるはずです」(家電ライター・奈良巧さん)
※女性セブン2013年5月30日号