この50年で家電は劇的に進歩し、家事は革命的に変わった。一日中家の中に拘束されていた主婦たちは、自由な時間を手にし、社会に出て家事と仕事を両立させることができるようになった。それでも、より便利に、より無駄なく、さらにエコにもなる家電を主婦たちは求めている。ここでは、主婦4人に、本当に欲しい家電を本音で語ってもらった。
座談会参加者は、小学校教師の荒木さんと専業主婦の長沼さん、そして、パナソニック商品企画担当の菊地真由美さん、節約アドバイザー、家電製品アドバイザーの和田由貴さん。
菊地:皆さん、家電を買うときは何を基準にされますか?
荒木:家電を新しく買い替えるときは金額との兼ね合いもありますが、“時短”や“より便利”といったキーワードにひかれますね。とくにキッチン家電なんかは。
長沼:少々金額が高くても、この機能、私にとってツボ! と思うことが重要なんです。先日、パナソニックの冷蔵庫を買ったんですが、冷凍庫と野菜室の容量がたくさんあって、100%全開できるという『ワンダフル オープン』にしたんです。そうしたら今まで入らなかった大きな白菜もすっぽりと入るようになって。すごく快適。
和田:私は節約アドバイザーという職業柄、やはり節電ですね。食器洗い機や全自動洗濯乾燥機の場合、毎日使っても電気代が気にならないようなら、便利なので使いたいと思う。使用頻度の高い家電のランニングコストは気になります。
菊地:こんな機能があったら便利だなと思うものはありますか?
和田:洗濯機っていちいち洗剤や柔軟剤を入れなくてはいけないですよね。あれ、意外と面倒なんです。だからタンクに洗剤を入れておけば、洗濯するときに勝手に洗剤を適量入れてくれる機能があればいいのにと毎回思うのですが。
長沼:同感です。とくに柔軟剤を入れ忘れてしまったり。洗濯物の量にあわせて適量を、ベストなタイミングで入れてくれたらいいのにと思いますね。
菊地:実は以前、自動的に洗剤を投入する機能付きの洗濯機はあったんです。ただ、すすぎ1回の登場により洗剤の種類がとても多くなりました。洗剤によってはお客様のご期待に沿えないケースがでてきてしまい、あえて中止したんです。
和田:そういうことだったんですね。実は食器洗い機も同様のことを思っています。洗剤が粉なので、台所で濡れた手で触ると湿気ってしまうんです。使うたびに適量だけ投入されるものがあるといいですね。
※女性セブン2013年5月30日号